昭和医科大学(東京都品川区/学長:上條由美)富士山麓自然・生物研究所の柿嶋聡講師、京都大学の曽田貞滋教授(研究当時、現・名誉教授)らによる共同研究チームは、アメリカ東部に生息する周期ゼミ(素数ゼミ)の生活史制御に関する「4年ゲート仮説」を検証しました。周期ゼミは、17年または13年の厳密に制御された幼虫期を持ち、地域ごとに複数の種が同調して周期的に発生することで知られています。検証は大阪公立大学、静岡大学、東京科学大学、コネチカット大学、マウント・セント・ジョセフ大学、カリフォルニア大学の研究者らと共同で行われ、その結果、仮説通りに4の倍数年において臨界体重を超えた場合に、翌年春の成虫への変態を決定していることが示唆されました。また、遺伝子の発現変動から、越冬休眠により春まで羽化が持ち越されることが解明されました。なお、この研究成果は2025年8月27日、国際学術誌『Proceedings
of the Royal Society B: Biological Sciences』にオンライン掲載されました。