吉川輝准教授が最先端の仮想解剖実習台「Anatomage Table」を用いた教育方略に関する研究成果を発表

講演・発表#保健医療学研究科

吉川輝准教授(保健医療学研究科)らの研究チームは、仮想解剖実習台「Anatomage Table(アナトマージテーブル)」を活用した解剖生理学の教育方略に関する研究成果を、国際的な医学専門誌 Frontiers in Medicine に発表しました。
 
「Anatomage Table」は、最先端の3D 技術を用いて人体の構造と機能を精緻に再現するバーチャル解剖システムです。世界的にも本システムを用いた教育研究報告は約20報にとどまり、国内での導入機関も限られていることから、効果的な教育方略の確立が求められています。
本教育研究では、リハビリテーション学科2年生を対象に神経生理学教育へ本システムを導入し、学生の学修行動や学びの質を調査しました。
その結果、学生自身が3Dモデルを操作し構造を描出してレポートを作成することは、理解促進に有効であり、クラスメイトとの協働課題は学修意欲を高め、アクティブラーニングを促進することが明らかになりました。一方で、新しいテクノロジーの活用には、使用方法と学修目的を丁寧に説明することが重要であることも示されました。
 
本学では、2026年4月より富士吉田校舎に本システムを導入し、全学部の1年次学生が学ぶ環境を整備します。医系総合大学として、先端技術を活用した医学教育のさらなる発展を目指しています。
なお、Anatomage Table の教育的活用については、吉川准教授が執筆した以下の解説記事も併せてご参照ください。
「仮想解剖実習台 Anatomage Table を活用した 解剖学・生理学の新たな教育方略の紹介」モダンメディア 70(5), 7-20(2024年7月)
 
論文情報:
著者: Akira Yoshikawa, Ryo Takagi, Megumi Enokida
タイトル: Specific educational strategies using the Anatomage table for physical and occupational therapy students: a questionnaire-based survey
和訳:「理学療法士・作業療法士を目指す学生に対するアナトマージテーブルを用いた具体的教育方略の検討」
掲載誌: Frontiers in Medicine (Healthcare Professions Education)
DOI: https://doi.org/10.3389/fmed.2025.1615890

吉川輝准教授のコメント

この度、本学の教育方略に関する教育研究成果が医学専門雑誌に掲載され、幅広く発信できることを大変喜ばしく思います。
私たちは、将来の優れた医療人を養成すべく日々の教育に取り組んでおります。現在、医療が高度化する中、その高度医療を担う学生教育も日々進化しています。そこで本学では、最新のテクノロジーを搭載した仮想解剖実習台「Anatomage Table」を導入し、学生教育に活かしてまいりました。
このテクノロジーを用いた教育方略の実践で明らかになった効果の一つは、知識の深い理解はもちろん、仲間と協働して学修するアクティブラーニングの促進でした。
今後はこの最先端のテクノロジーを駆使した教育を4学部へと展開していく予定とのことですので、より良い教育を学生へ提供できるよう継続的に努力してまいります。


サムネ1吉川准教授とAnatomage Table
サムネ2Anatomage Tableを使用した学修の様子