多職種協働の救急チーム人材養成システム

この事業は、大学病院における専門職種の積極的な活用、他職種間協働の推進、そして効率的なサービスの向上を目的として、チーム医療や役割分担を推進するとともに、それに必要な各種医療スタッフの人材養成を行うものです。

本学が採択されたプログラムは、13職種(医師、看護師、歯科医師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、社会福祉士、診療情報管理士、病院事務職員)の救急救命センターをベースにした多職種協働による人材養成です。

学部教育で行われてきたチーム医療基盤教育に続く卒後教育の場として、また病院における多職種の職員教育の場として、救急医療の現場を介して体系的なチーム医療を実践しながら人材を養成します。

これらは、以下の3つの柱により成り立っています。
  1. 多職種間の連携や補完しあえる仕組みを取り入れた「ベーシック教育プログラム」
  2.  多職種が関わる「救急医療体験プログラム」
  3.  チームで取り組む救急医療に必要な「専門職能プログラム」

プログラムには、シミュレーション教育を取り入れ、講習会ではOSCEや筆記試験を実施し、同時にe-ラーニングシステムも整備します。救急現場の情勢を同時進行でリアルタイムに共通認識し、同じモチベーションを保ちながら、その専門性が生かせられるような救急現場の全体像を把握できるような工夫がなされます。

本事業は、医療レベルの向上や医療安全にも繋がる取り組みとして、各職種のポテンシャルを引き出すことによって、日本全国のチーム医療の活性化に繋がることを目指しています。