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第64回 昭和大学公開講座(オンライン講座)
暮らしと健康 ~アレルギー性疾患の最前線~
(「第31回国際喘息学会日本・北アジア部会」共催)

 昭和大学2022年度秋の公開講座をご案内いたします。
新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて、本年度春季公開講座に引き続き今回もオンライン(オンデマンド)開催とさせていただきます。
 本講座では、「気管支喘息」、「咳」、「アナフィラキシーショック(重篤な全身性アレルギー症状)」、「アニサキスアレルギー」という4つの幅広いテーマを取り上げます。気管支喘息は、有病率が比較的高い疾患で国民の5~10%が有しています。効果的で安全な薬剤が現在も開発されており、軽症から重症の患者さんまで幅広く恩恵を受けられるようになっています。基礎から最新の治療まで、本邦の喘息のガイドラインを作成している医師(呼吸器・アレルギー内科(教授)相良博典)がわかりやすく解説いたします。
 また、頑固で長引く咳は誰にとっても悩ましい症状です。実際、咳が理由で受診される方が少なくない中、その背後には重要な疾患が隠れていることも珍しくありません。「たかが咳、されど咳。」本講座では咳の理由や対処方法、治療薬などを含め丁寧に解説いたします。
 話題は変わりますが、アナフィラキシーショックといえば、近年では新型コロナウイルスのワクチン接種時に生じる副反応の一つとして耳にしたことがあるかもしれません。アナフィラキシーは重篤なアレルギー反応で、年齢を問わず、時として生命を脅かすことがあります。最新の知見とともに学会ガイドライン編集委員の医師(呼吸器・アレルギー内科(診療課長補佐)鈴木慎太郎)がわかりやすくご説明いたします。
 最後に、成人におけるアナフィラキシーの誘因として無視できないアニサキスアレルギーについてです。アニサキスは魚介類(サバやイカなど)に巣食っている寄生虫です。食中毒の約半数はこのアニサキスによるものとされており、生の魚介類をよく食べる日本人においては身近な寄生虫です。アニサキスによって起こる疾患としては、胃アニサキス症(アニサキスが胃粘膜を食いちぎる疾患)が有名ですが、それ以外にもアニサキスの成分を原因としたアレルギーが最近注目を集めています。国内では珍しく、昭和大学病院呼吸器・アレルギー内科にはその専門外来もあります。本講座では、我々の身近な食事と関連するアニサキスアレルギーについて専門家である鈴木慎太郎医師が詳しく解説いたします。
  本公開講座が、皆様の健康に対する意識の向上や健康管理のお役に立つことを心より願っております。
 
昭和大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 教授
昭和大学病院 病院長                 相良 博典




講座内容

気管支ぜん息 ~症状と診断、最新の治療について~
講師:昭和大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 教授
   /昭和大学病院 病院長                相良 博典

その咳、大丈夫?
講師:昭和大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門 教授
   /昭和大学病院 病院長                相良 博典

成人の食物アレルギー及びアナフィラキシー  ~症状と診断、対処方法について
講師:昭和大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門  准教授
   /昭和大学病院 診療科長補佐             鈴木 慎太郎

アニサキスアレルギーを知っていますか?
講師:昭和大学 医学部内科学講座 呼吸器・アレルギー内科学部門  准教授
   /昭和大学病院 診療科長補佐             鈴木 慎太郎

お問い合わせ先
昭和大学 学事部学事課
〒142-8555 東京都品川区旗の台1-5-8
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