昭和大学附属烏山病院

研修病院・施設_烏山病院

沿革・特色

烏山病院は、大正15年に開設、昭和26年7月に昭和大学に移管された精神科病院であり、戦後の精神科医療を常にリードし、先駆的な役割を担いつつ、今日まで大きな貢献を残してきました。臨床的な業績はもちろんのこと、精神科医を目指す若手医師の研鑚の場としても発展を続け、今日、烏山病院の存在価値はますます重要なものとなっています。

この間、総合整備計画により平成8年に中央棟が竣工。附属病院創立50周年の節目である平成14年には入院棟が完成し、近代的な都市型の専門病院として新しく甦りました。昭和30年代には統合失調症を中心とする精神障害者の社会復帰活動を重点的に推進してきた当院も、施設整備により急性期から精神科リハビリテーションまでの一貫した治療体系に加えて、時代に対応した老人の精神科医療の分野も展開してきました。平成19年度から超長期入院患者の退院促進をはかり、平成20年度には精神科救急病棟(スーパー救急病棟)の開設を致しました。

研究面においては、科学技術振興機構(CREST)で採択された「社会行動関連分子機構の解明に基づく自閉症の根本治療法創出」の研究のためにMRIを導入すると共に、脳画像研究センターを発足させ学内外の共同研究者との交流を進め、研究活動の充実を図っております。

平成21年度には現代の精神疾患と言えるうつ病や適応障害などの患者さんを対象とした個室中心の特別室を開設し、ソフトな精神疾患にも対応する環境を整備し、都市型の大学附属病院にふさわしい病院へ生まれ変わりました。患者本人・家族及び外部機関からの幅広い相談にも対応するメディカルサーポートセンター(医療連携)を更に充実させたことに加え、外来部門を拡充しアスペルガー症候群などの発達障害を対象とする専門外来とデイケアを新しく開きました。

平成23年度には臨床研究薬理センターを開設し、医薬品候補の第Ⅰ相試験を他の昭和大学附属9病院(3,200床)臨床専門領域各科で第Ⅱ相試験(POC、POM試験等)まで実施できるよう体制構築に努めています。

本病院は、大都市東京における多様な精神科疾患の治療に対応できる地域の中核病院として研修生・実習生の受け入れ実績も非常に高く、また、精神科医療を総合的に学ぶことが出来るなど、初期臨床研修に相応した環境を兼ね備えています。新時代の精神科医療に興味を持つ若手医師の積極的な参加を期待しています。