TAVIの施設基準

経カテーテル大動脈弁移植術は、新しい治療ですので、「カテーテル大動脈弁移植術協議会」という組織による認定を受けた施設でのみ行う事ができます。この治療を行う事ができる病院の条件として
(1)経験を積んだ心臓血管外科医が勤務し、十分な数の心臓手術を行っている事
(2)大動脈瘤に対する低侵襲手術(ステントグラフト治療)を行っている事
(3)十分に経験を積んだ循環器内科医が勤務し、十分な数のカテーテル治療・心臓超音波検査・経食道超音波検査を行っている事
(4)手術室内でカテーテル治療を行う事ができるハイブリッド手術室(固定型血管造影装置を備えた手術室)が有ること
(5)ハートチーム(循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、放射線科医、看護師、放射線技師、臨床工学士という様々な職種からなるチーム)が連携して治療を行っている事が必須となっています

昭和大学では、2014年4月に最新の機器を備えたハイブリッド手術室の工事を開始し、2015年5月に完成しました。その後、施設認定を得て2015年12月に経カテーテル大動脈弁移植術を開始しました。2023年末までに、364人の方に治療を行い、大きな合併症なく手術に成功しています。