病院歯科

診療科紹介

【診療体制】
当科は昭和医科大学病院中央棟7階にあり、歯科医師3名、歯科衛生士3名、クラーク1名の体制で、歯科ユニット4台の歯科診療室と病棟を医療の場として診療を行っています。原則、予約制であり、昭和医科大学病院、附属東病院の医科診療科の担当医より歯科依頼を受けた、入院患者さんを対象としています。
退院後も継続した口腔衛生管理および口腔機能管理(リハビリテーションを含む歯科治療)が必要な場合は、医療連携室と連携を取り、かかりつけ歯科医院あるいは地域の歯科医院へご紹介させていただきます。より専門的な歯科治療が必要と診断、あるいはご希望された場合は、昭和医科大学歯科病院の専門診療科へ紹介させていただくこともあります。
当院の診療科に通院されている入院予定のない患者さんのご紹介は、昭和医科大学歯科病院へお願い申し上げます。
【特徴的な診療内容】
医科診療科と連携した診療が特徴的です。有病者の歯科医療は全身状態の把握が重要となるため、医科診療科と綿密な連携を取り、医科疾患の支持療法として安全・安心な入院生活の一助となるべく歯科診療を行っています。
近年、全身麻酔手術や抗がん剤、放射線治療の周術期(術前・術中・術後)における口腔機能管理のニーズが高くなっています。患者さんの口腔内細菌による肺炎や心内膜炎の予防、挿管・抜管時の歯の脱落や破折などの偶発症の予防、栄養管理を目的として、歯科診療室、診療科病棟、集中治療室、無菌室、救急救命センターにて口腔のスクリーニング・アセスメントおよび医科での様々な治療や手術に耐えられる口腔環境を整えるように努めています。また、チーム医療の一員として、病院歯科の歯科医師、歯科衛生士、昭和医科大学歯科病院口腔機能管理科の非常勤歯科医師が口腔ケア回診、嚥下回診、NST回診に参画しています。
山口写真診療責任者 (講師) 
   山口 麻子(Asako Yamaguchi)

主な対象疾患


スタッフ紹介

医師名役職卒業大学/卒業年
専門分野
資格
山口 麻子講師昭和大学/平成7年
老年歯科医学
有病者歯科
日本老年歯科医学会 指導医・認定医・専門医
日本有病者歯科医療学会 認定医・専門医
伊佐津 克彦歯科医師
昭和大学/平成2年
歯周病学日本歯周病学会 専門医
日本総合歯科学会 認定医・指導医
石黒 光哲助教昭和大学/平成30年
老年歯科医学
摂食嚥下障害
日本老年歯科医学会 認定医                             日本摂食嚥下リハビリテーション学会 認定士

医療従事者の方へ

【研究内容】

歯学部の各講座•部門と共同で以下の研究を行っています。
  1.  食道がん患者の周術期等口腔機能管理の実態と口腔内環境の変化
  2. 移植治療における口腔粘膜疾患の予防としての口腔衛生管理の役割と取り組み
  3. 口腔内細菌と循環器疾患(特に狭心症や頸動脈狭窄症)との関連性の研究
  4. 心臓血管外科疾患と歯周病との関連性の研究
  5. 病院歯科における周術期等口腔機能管理の役割と取り組み

【診療実績数(2024年度)】

対象患者:昭和医科大学病院病院・附属東病院に入院・入院予定患者
初診患者数:5,578名
再診患者数:6,869名
病棟往診患者数:2,702名
周術期等口腔機能管理(手術対象):4,534名
周術期等口腔機能管理以外:1,044名