チーム医療活動紹介

チーム医療

チーム医療とは

医療チーム紹介

ICT(感染制御チーム)/ AST(抗菌薬適正使用支援チーム)

昭和大学病院では、感染管理部門の中にICT*1とAST*2が存在し、医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師など多職種でチームを作って活動しています。ASTは特に薬剤師の存在が重要視されているため、当院では専従薬剤師を1名配置しています。その他に薬剤部ICTを設置しており、専従薬剤師以外に5名の薬剤師が病棟業務等と兼務しながら活動しています。
 
ICT/AST薬剤師は、月1回のICTミーティングや院内感染対策委員会、週1回の環境ラウンド(回診) 、血液培養陽性者ラウンド(回診)や週2回の広域抗菌薬使用者ラウンド(回診)に参加しています。委員会では抗菌薬使用状況の資料を作成し、各種届出が必要な抗菌薬の使用状況を把握することで、抗菌薬適正使用を推進しています。
*1:Infection Control Team(ICT)
院内感染防止に関するサーベイランス、院内スタッフからの相談応需や院内スタッフへの指導・啓発等を実施しています。
*2:Antimicrobial Steward ship Team(AST)
抗菌薬の適正使用の推進、治療上の相談及び支援にあたっています。

緩和ケアチーム

薬剤部には、緩和ケアチームとして、院内で活動している薬剤師がいます。
緩和ケアチームは主にがんの患者さんを対象として、痛みや肉体的・精神的な苦痛を取り除くために主治医チームと連携して薬剤や環境の調整などを行っています。
チームでの薬剤師としての活動内容は多岐にわたりますが、患者さんに対しては医療用麻薬の導入時、変更時の服薬説明や退院時の服薬説明、その時の症状や生活状況に合わせた薬剤の変更などを行っています。その他、他の職種とのカンファレンスに参加したり、抗がん剤や医療用麻薬以外の薬剤の情報を収集して多職種のチームのメンバーと共有するなどチーム医療の中で重要な役割を果たしています。
また、緩和ケアに関わる薬剤師として、緩和ケア薬物療法認定薬剤師の資格も取得するなど常に研鑽を積んでいます。
これからも、院内で医療用麻薬等が安全に使用できるように多職種で連携し、情報収集、情報の発信を行いながら、患者さんに寄り添って活動していきたいと思っております。

褥瘡ケアチーム

昭和大学病院の褥瘡ホームページはこちらを参照してください。
 
褥瘡ケアチームは、医師、看護師、薬剤師、栄養士などにより構成されています。褥瘡を保有する患者さんに対しては、週1回の褥瘡回診にて褥瘡の状態を評価。各専門分野の視点から、適切な処置・ケアに関する提案・指導を行っています。薬剤師はチームの一員であり、回診時の医薬品の供給、適切な医薬品の提案とその後のフォローなど、薬物療法の専門家として患者さんの褥瘡治癒促進を支援しています。

栄養サポートチーム(NST)

昭和大学病院のNSTホームページはこちらをを参照してください。
 
NST(Nutrition Support Team: 栄養サポートチーム)は医師、薬剤師、看護師、管理栄養士など複数の職種メンバーからなるチーム医療です。このチームはすべての医療の基礎となる栄養に対して評価し、各患者さんに最も適した栄養方法を見いだし、その方法を提言します。薬剤師はチームの一員であり、高カロリー輸液など経静脈栄養の処方設計や、栄養投与時に生じるミネラル異常の補正方法の提案とその後のフォローなど、薬物療法の専門家として患者さんの栄養状態の改善に貢献しています。新規にNST専門療法士を目指す薬剤師の教育体制も整備しています。