眼窩骨折の診療について

責任医師 恩田秀寿(主任教授)

眼窩の骨は打撲で折れやすく、折れた箇所に外眼筋と脂肪がはさまり、複視や眼球運動痛、眼球陥凹を生じる疾患です。放置することで、その症状が固定してしまうことがあり、整復術が必要になります。当院では、昭和50年代より本疾患の診療を行なっており、さまざまな眼窩骨折に対する治療経験が豊富にあります。

診療実績 眼窩骨折手術件数

2023年 61件
2022年 64件
2021年 54件
2020年 45件
2019年 61件
2018年 74件

治療方針

下壁(底)の手術は自分の骨をなるべく再利用し、骨欠損が大きい場合には吸収性プレートを使用しております。症例に応じて経皮膚切開または経結膜切開でアプローをしております。
内壁の手術も同様に自分の骨をなるべく再利用する方針です。基本的に経涙丘切開でアプローチしております。骨片が粉砕している場合には吸収性プレートなどを使用しております。
トラップドア型骨折筋絞扼型は、緊急疾患として対応しております。
4285564820220112_1.2.840.113619.2.80.4203930834.88679.1641954626.103.4.1_24眼窩下壁(底)骨折の術前
20220304_087_28術後5週 
下壁骨折は吸収性プレートで整復されている
下壁手術,内壁手術ともに全身麻酔下で約45分前後の手術時間です。局所麻酔下でも行なっております。入院期間は3泊4日です。