リウマチ・膠原病内科

お知らせ

診療科紹介

私たちの診療科は関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどのリウマチ・膠原病疾患全般を専門としております。膠原病疾患は、関節痛、筋肉痛、発熱、皮膚、腎臓、肺などの全身に障害が生じる疾患です。
リウマチ・膠原病分野における診断方法や治療戦略などには“パラダイムシフト”と呼ばれるような劇的な変化が起こってきており、いままで治療に抵抗するような症例にも良好な結果がもたらされています。とくに関節リウマチは病気としての一般的な認知も大変進んできており、早期から専門医療機関を受診される方も多くなっています
リウマチ・膠原病内科 矢嶋宣幸診療科長
矢嶋 宣幸

診療体制

外来は、日本リウマチ学会の専門指導医を中心に毎日外来診療を行っております。初診専用外来を設けており、数日以内の受診予約が可能となっています。
入院は、専門医を中心に3人~4人の医師でグループを構成して診療しており、毎週水曜日に外来初診患者および入院患者全員について指導医、上級医を含めた医局員全員でカンファレンス・回診を行い、治療方針を決定しています。また、班長を中心に毎朝カンファレンスを行い、最良の治療方針を検討し治療にあたっています。
膠原病内科医は、全身を診るスキルを身につける必要があります。そのため、医局員や研修医、薬剤師、学生を交えた臨床教育を重視しています。日頃からのチーム内でのカンファレンス、多くの教育プログラムを通して、バランスの取れた医師の育成を目指しています。

診療方針

当診療科に関連する疾患(関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど)の治療は新規の分子を治療標的とする抗サイトカ イン製剤などの開発により日進月歩の進化を遂げています。そのため当科の治療方針は国内あるいは国外の診断治療ガイドラインを基本に、当診療科において行われている新規治療法や最先端の臨床試験などを参考にそれぞれの患者さんに最良の治療方針を決定しています。

特徴的な診療領域

当科では、関節リウマチ、全身性エリテマトーデスの患者さん診療に注力しています。
既存の抗リウマチ薬に加え、生物学的製剤やJAK阻害薬による最新かつ有効性の高い関節リウマチ治療を行います。全身性エリテマトーデスに対しては、ハイドロキシクロロキンや免疫抑制薬に加え、生物学的製剤での治療も用いて、長期にわたる寛解を維持し、可能な限りステロイド薬を減らし合併症の少ない治療を目指しています。

主な対象疾患

  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性筋炎
  • 皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • シェーグレン症候群
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 血清反応陰性脊椎関節炎
  • 乾癬性関節炎
  • 強直性脊椎炎
  • 反応性関節炎
  • 掌蹠膿疱性骨関節症
  • 巨細胞性動脈炎
  • 高安動脈炎
  • 結節性多発動脈炎
  • 顕微鏡的多発血管炎
  • 多発血管炎性肉芽腫症
  • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
  • IgA血管炎
  • IgG4関連疾患
  • 成人発症still病
  • ベーチェット病
  • リウマチ性多発筋痛症

専門外来

リウマチ・膠原病内科
  • 全身性エリテマトーデス専門外来

診療内容や特色の詳細

全身性エリテマトーデス専門外来

全身性エリテマトーデスの患者さんのための専門外来を設置しています。当科では全身性エリテマトーデスを注力する疾患の一つと位置付け、日々診療および研究にあたっております。患者さんと共に病気に立ち向かい、さまざまな不安な点を解決できる外来を目指します。

リウマチ膠原病母性外来

​「自分の体の事も心配だけど、やっぱり子供が産みたい」という女性の気持ちを少しでもサポートできたらとの思いで、リウマチ膠原病母性外来を開設しています。 産科、小児科、助産師と連携を図り、よりよい妊娠・出産にむけ診療を行っています。

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
矢嶋 宣幸准教授
診療科長
リウマチ・膠原病一般
全身性エリテマトーデス
日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
身体障害者資格認定医
日本臨床疫学日本臨床疫学会臨床疫学認定専門家
社会健康医学修士
臨床研修指導医
医学博士
磯﨑 健男准教授
リウマチ・膠原病一般
関節リウマチ
日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
日本リウマチ財団登録医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本医師会認定産業医
臨床研修指導医
医学博士
若林 邦伸講師リウマチ・膠原病一般
関節リウマチ
日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
日本リウマチ財団登録医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
臨床研修指導医
医学博士
磯島 咲子助教リウマチ・膠原病一般
母性外来
日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
髙橋 良助教リウマチ・膠原病一般臨床研修指導医
小黒 奈緒助教リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
医学博士
三浦 瑶子助教リウマチ・膠原病一般
母性外来
日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
羽多野 美香助教リウマチ・膠原病一般
母性外来
日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医
西見 慎一郎
助教リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
身体障害者指定医
臨床研修指導医
医学博士
前岡 愛理助教リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
医学博士
猪狩 雄蔵助教リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医
救急専門医
医学博士
小西 典子助教リウマチ・膠原病一般日本内科学会認定内科医
河森 一毅
内科専攻医リウマチ・膠原病一般
井上 良内科専攻医リウマチ・膠原病一般
伊藤 拳一内科専攻医リウマチ・膠原病一般
蕗田 淳平内科専攻医リウマチ・膠原病一般
道津 侑大内科専攻医リウマチ・膠原病一般
山本 貴恵内科専攻医リウマチ・膠原病一般
柳井 亮大学院生リウマチ・膠原病一般日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
井出 宏嗣名誉教授リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員
日本リウマチ財団登録医
日本アレルギー学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医
医学博士
金光 裕仁兼任講師リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医・指導医
日本リウマチ財団登録医
日本内科学会認定内科医
医学博士
塩澤 史隆兼任講師リウマチ・膠原病一般日本リウマチ学会専門医・指導医
日本リウマチ財団登録医
日本内科学会認定内科医
医学博士
古屋 秀和
兼任講師
リウマチ・膠原病一般
日本リウマチ学会専門医
日本内科学会認定内科医
臨床研修指導医
医学博士
梅村 方裕非常勤臨床女性医師リウマチ・膠原病一般日本内科学会認定内科医
医学博士

外来担当医表

リウマチ・膠原病内科

医療従事者の方へ

研究内容

当科では基礎研究、臨床研究にそれぞれの専門チームを組織し日々研究にあたっています。

基礎研究

サイトカインやケモカインなどの生体内分子の研究を中心に行っています。
  1. ADAM familyと関節リウマチの病態
  2. 乾癬性関節炎におけるIL-17の影響
  3. 関節リウマチにおけるJAK阻害薬のin vitroでの役割
  4. サイトカイン・ケモカインの関節リウマチ滑膜でのネットワーク
  5. 関節リウマチでの糖鎖の影響
  6. 関節液由来線維芽細胞の研究

臨床研究

全身性エリテマトーデス、母性関連、関節リウマチを中心に研究を行っています。特に、全身性エリテマトーデスでは、国内最大級の多施設コホートを構築し、多くの研究発信を行っています。
  1. 全身性エリテマトーデス患者の診療の質評価
  2. 膠原病疾患患者の妊娠出産時合併症の原因探索研究
  3. 全身性エリテマトーデスと口腔衛生状態との関連
  4. 全身性エリテマトーデスでの心血管イベントリスクの検討
  5. 関節リウマチの複合的レジストリーを用いた多次元的解析
  6. リウマチ膠原病疾患におけるQOLと心因性因子の解析
  7. 骨粗鬆症に関する薬剤の効果:Systematic Review(Cochrane Review)

診療実績

外来患者数

当科では月平均約1,700名の外来患者さんの診療をしております。疾患の内訳に関しては関節リウマチをはじめ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎・皮膚筋炎、血管炎など様々です。また、月平均30~40名の患者さんの紹介をいただいています。

入院患者数

年間約400名の入院患者さんの診療にあたっています。

入院疾患別実績(2020年度)

ANCA関連血管炎71名
全身性エリテマトーデス56名
多発性筋炎/皮膚筋炎55名
関節リウマチ46名
全身性強皮症30名
結節性多発動脈炎14名
IgG4関連疾患10名
巨細胞性動脈炎10名
シェーグレン症候群6名
結晶性関節炎6名
成人発症Still病6名
ベーチェット病6名
高安動脈炎3名
抗リン脂質抗体症候群3名
リウマチ性多発筋痛症3名
感染症・不明熱65名

医療連携・紹介制度について

私たちの診療科では毎日午前午後と専門医が初・再診患者さんの診察を行っております。
初診専門外来は、医療連携を通して数日以内のご予約が可能となっております。関節リウマチ、膠原病、膠原病類縁疾患などのほかにも関節炎・関節痛などの症状が続くなどの患者さんがおられましたら、ご紹介ください。お急ぎのご相談も可能となっておりますので、外来、日直までご連絡ください。
確定診断から治療方針の決定、症状の安定化などの後に積極的に病診連携(とくに逆紹介)を行いたいと考えております。また緊急の入院加療の相談も電話その他でいただければ迅速に対応いたします。

入院病床数に余裕がございますので、精査入院や合併症入院も含め、いつでもご紹介ください。また、セカンドオピニオン希望のみの受診も広く受け入れております。