透析センター

診療体制

透析センター 小岩文彦センター長
小岩 文彦
院内で施行する入院患者の透析療法を中心とした血液浄化療法を実施しています。現在9台の透析装置を配置して、1日2クールの透析治療を行っています。新型コロナ感染への対応として、スタッフは徹底した感染対応を実施した上で、ベッド間に仕切りを設けて標準予防策に加えて、飛沫感染と接触感染の予防策も強化して透析センター内の感染対策を継続しています。
当院は慢性腎不全のため他施設で維持透析中に当院に入院となった患者や血液透析を新たに導入する患者の治療が主体となりますが、昭和大学藤が丘リハビリテーション病院に入院中の血液透析患者さんや、当院に通院中の腹膜透析療法の外来診療もおこなっています。さらに膠原病や神経免疫疾患、自己免疫皮膚疾患、炎症性腸疾患、難治性血管炎、などの自己免疫疾患、重度高脂血症や重症下肢虚血を伴う末梢動脈閉塞症に対する血漿交換、血漿吸着、血球成分除去などのアフェレーシス療法、難治性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注法などの血液浄化療法も広く実施しています。

特色

日本透析医学会の認定施設として腎臓内科を中心に多くの専門医、指導医が透析センターを管理しており、学会認定の教育関連施設と連携しています。また透析療法従事者研修の実習指定病院として毎年多くの実習生を受け入れています。令和4年度の血液透析導入患者は74名で、腹膜透析を施行中の約40名の外来患者数が当院に通院しています。
当院透析センターの特色は9台の透析装置が全て個人用多用途であるため、患者個人に合わせた処方透析が可能となっています。令和4年度には4,660件が治療されました。3階の集中治療室(ICU、CCU、EIU)内では、主に重症患者に対する各種の急性血液浄化療法を実施しており、持続緩徐的血液浄化療法などが実施されています。血液透析以外の血液浄化療法では、各種アフェレーシス療法、腹水濾過濃縮再静注法なども実施されています。
 当センターは40年以上にわたって積み上げてきた技術と経験を生かして、医師、看護師、臨床工学技士間のチーム医療体制の維持、さらなる医療安全の向上、入院病棟や藤が丘リハビリテーション病院との連携の向上を目標に診療に当たってまいります。
21 透析センター写真