新しいくすりが誕生するまで
基礎研究
研究者たちが、植物や、化学物質、微生物などの中からくすりになりそうな物質を探します。この中からくすりとなる物質を見つけます。
非臨床試験
まず動物(ネズミ、ウサギ、イヌなど)で安全かどうか、効き目はあるのかどうかを調べます。
臨床試験(治験)
第1段階(第Ⅰ相)
少人数の健康な成人を対象に、安全かどうか調べます。また、くすりがどのくらいの時間で体の中に吸収されるか、そして排泄されるか調べます。
第2段階(第Ⅱ相)
少人数の患者さんを対象に、どれだけくすりの効果があるか(有効性)とどんな種類の副作用がどのくらい現れるか(安全性)、くすりの使い方(量・使う期間・使う間隔など)を調べます。
第3段階(第Ⅲ相)
安全性の確認が進み、多人数の患者さんを対象に、有効性、安全性、くすりの使い方の最終的な確認を行います。
承認審査
これまで行ってきた基礎研究から治験のデータ(皆さまが参加されたときの貴重なデータ)などをもとに、厚生労働省(国)がくすりとして認めるかどうかが審査されます。
新薬誕生
審査をパスして初めて市場(薬局、病院)に出るのです。
第4段階(第Ⅳ相)製造後販売調査
厚生労働省(国)がくすりとして認めた後にも、もう一度安全性や効き目をチェックします。