薬剤部

薬剤部長あいさつ

昭和大学藤が丘病院薬剤部のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。当院は昭和50年開設に始まり、私は8代目の薬剤部長として令和5年1月に就任いたしました。
われわれ薬剤師の使命は、医薬品の適正使用に貢献し、患者さんの安心・安全を確保することにあります。日々、目の前の患者さんに何ができるかを問いかけ、「患者さんから学び、教わる」姿勢を常に持った薬剤師業務を展開したいと考えています。
当薬剤部では、臨床、研究、教育の3本柱を軸として業務展開を行っています。臨床においては、入院時に持参する医薬品の管理、ベットサイドでの服薬説明、薬物の血中濃度測定と投与設計などの基本業務に加え、緩和、救急、AST、NST、周術期等の医療チームの一員として最良の医療を提供することを目標に常に新しい業務にチャレンジしています。研究では薬物治療に関連した医薬品の有効性、安全性、経済性分析などを中心に展開しています。そして卒後教育として「臨床薬剤師研修制度(2年制)」を導入し、薬学6年制~臨床研修薬剤師までの一貫教育を行っています。薬剤部員の認定・専門薬剤師取得の支援にも力を入れており、臨床の場で大いに活躍し、社会に貢献できる優れた薬剤師を育成しております。
今後も先端医療を担う大学病院の一部門として、質の高い医療が提供できるよう努め、薬剤師の教育にも力を入れ、薬剤師としての職能を発揮し社会に貢献できるよう努力していく所存です。

昭和大学藤が丘病院 薬剤部
薬剤部長 藤原久登

業務紹介

調剤室業務

調剤室では主に入院患者さんの調剤を行っています。当院では電子カルテが導入されており、薬剤師は医師が処方したお薬について、飲み方や飲み合わせに問題がないか、複数の診療科からお薬が重複して処方されていないかなどを確認し、疑問点や問題点がある場合は必ず医師に確認し、患者さんに適切な処方がされるよう安全な薬物治療をサポートしています。また調剤時にはバーコードシステムを導入することで、ヒューマンエラーを防止し、安全で効率的な調剤を行っています。特に、副作用や事故に注意が必要で、安全管理のため薬学的関与が重要な医薬品はハイアラート薬として管理しています。ハイアラート薬に関しては、患者さんごとに薬歴や検査値をつけるなど、有効で安全な薬物治療が行えるよう努めています。
薬剤部

注射箋業務

注射箋室では、注射箋に基づいた注射薬(抗がん剤を含む)の鑑査と調剤、手術室で使用する医薬品の管理をしています。
注射箋業務では、入院患者さんにオーダーされた注射薬を、患者さんごとにセットして病棟へ供給します。薬剤師は注射箋の内容をチェックし、電子カルテの情報をもとに疾患、症状に対して投与量、投与方法が守られているか、配合変化がないか、相互作用の問題がないか等を確認しています。抗がん剤を払い出す際は治療計画のチェックシートを作成し、投与量や投与間隔(休薬期間)等の確認を行っています。
医薬品の取りそろえには、注射薬自動払出装置(ピッキングマシン)を導入し、医薬品の取り間違えなどの人為的なミスを防止しています。
また、手術時に汎用される注射薬をセット化し、手術室への供給・管理を行なっている他、麻酔科で使用する麻薬の管理をしています。

製剤室業務

1.院内製剤の調整

「院内製剤」とは病院内で使用されるために作成される薬剤の事で、治療上市販の医薬品では対応できない場合に院内製剤を用います。院内製剤の使用にあたっては、病院内で科学的・倫理的な妥当性を十分に吟味され、また使用する前には患者に説明し、同意を得たのちに投薬することになっています。当院で取り扱う院内製剤は多岐にわたりますが、特に注射剤や点眼剤はもちろん点鼻・点耳・吸入薬など無菌性が求められるものは、クリーンベンチを用いて無菌的に調製されます。

2.抗がん剤の無菌調整

抗がん剤の中にはその薬理作用・毒性から、医療従事者に悪影響を及ぼすものも少なくありません。そこで製剤室では無菌性と調製者の安全性が担保される安全キャビネットを用いて入院・外来患者の抗がん剤の混合調製を薬局内で行っています。また、薬物治療を効果的かつ安全に行うために、抗がん剤レジメンチェックシステムを用いた1回量やインターバルの処方監査を行い、溶解量や秤取量が印刷された調製記録を基に正確な調製を確実に行っています。また平日のみならず休日のミキシングにも対応しており、医療従事者の安全確保に努めています。

3.TPN(高カロリー輸液)の無菌調整

TPNは食事が摂れない患者さんに栄養を注射の形で補給するための輸液です。製剤室では既製品で対応しづらい疾患の患者さんのために医師から依頼されたTPNを、クリーンベンチで無菌的に調製しています。二種類以上の注射薬を混合することから混合時の細菌混入や、混合による配合変化にも細心の注意を払って調製作業を行っています。

医薬品情報管理業務

医薬品情報管理室(DI室)では、患者さんに医薬品を有効かつ安全に使用していただくために情報を収集・評価・加工して提供しています。具体的には下記の事項を行っています。

  1. 医薬品に関する情報収集・評価・提供
  2. 医療従事者や患者さんからの質疑応答及び経過転帰の情報収集と提供
  3. 昭和大学医薬品集の更新及び整備
  4. 副作用調査(病棟で発生した副作用報告の取りまとめ)及び厚生労働省への報告
  5. 電子カルテを利用した市販直後調査の依頼及び情報収集
  6. 医薬品の購入や有効性・安全性などを検討する薬事委員会の事務局
  7. 研修生及び実務実習生の教育

薬品管理業務

医薬品の購入、在庫、品質等を管理し、品質が確保された医薬品を院内各部署へ供給し、診断や治療に必要な良質の薬品を安全に確保する役割を担っています。平成20年度からはSPD(Supply Processing & Distribution)を導入し、医薬品の在庫・使用期限の確認を行なうことでより良い医薬品の管理を行っています。また、平成18年度からは薬剤師が手術室に出向き、手術で使われる麻薬、向精神薬、毒薬(筋弛緩薬等)などの管理を始め、手術室での医薬品の管理体制を強化しました。

病棟業務

病棟薬剤師は、医師や看護師など多職種で協働し、患者さんが入院されてから退院されるまで、すべての薬物治療に携わっています。当院では、救命救急センターを含むすべての入院病棟に病棟薬剤師を配置しています。
入院時は全患者さんに対してこれまで使用していた薬剤やご自宅での管理状況などの確認を行い、入院中は服薬説明や、相互作用・治療効果・副作用の有無などを確認しています。また、医薬品情報室と連携して医薬品の情報提供や医薬品の品質確保を行い、様々な状況で他職種からの問い合わせに対応しています。さらに、薬物治療が病棟薬剤師個々の能力に左右されることがないよう、定期的に薬剤師間で相互に薬物治療の監査をしています。

腫瘍センター

腫瘍センターでの薬剤師業務は、2015年9月から開始しました。
開始当初は1名の薬剤師が半日、腫瘍センターで業務を行なっていましたが、2016年7月からは2名の薬剤師が交代で業務を行なっています。
腫瘍センターに従事する薬剤師は医師の診療支援(診察時に同席し、必要に応じその場で薬剤の提案)や患者面談(点滴実施中にベッドサイドに出向き副作用の確認等)を行なっており、抗がん剤のミキシングは薬剤部内で一括に行なっているため、センター内では患者面談時間を十分に持つことができます。副作用などの問題があれば直接担当医に連絡・相談し適切な抗がん剤治療につながるように実践しています。また、毎朝スタッフミーティングを実施し、多職種とも連携をとって患者が安全に抗がん剤治療を行えるように活動しています。2017年度からはがん患者指導管理料3を取得し、がん化学療法が初めての患者さんに対して、安心して抗がん剤治療が行えるように十分な情報提供を実施しています。
また、2024年7月からはがん専門薬剤師による「薬剤師外来」を開設し、薬剤師が医師と共同で安全に治療が続けられるように確認を行なっています。

総合サポートセンター業務

2024年5月より、総合サポートセンターでの薬剤師業務が開始となりました。薬剤師は、入院面談を行う患者さんを対象に面談を行い、術前・検査前中断薬の確認、常用薬の確認を行っています。また、その情報を入院前に病棟担当薬剤師に引継ぎを行い、入院後の患者さんの治療が安全・安心に進むように努めています。今後、患者さんの調剤薬局かかりつけ薬剤師とも連携し、入院中の安全な薬物療法実施をさらに充実していきます。

職 員 (2024年7月現在)

薬剤師数40名(薬学部病院薬剤学講座:准教授1名、講師3名、助教9名、助教(薬科)4名、臨床研修薬剤師15名を含む)

学位、専門・認定薬剤師 (出向者含む)
博士学位取得者15名藤原久登, 杉田栄樹, 米澤龍,
市村丈典, 田中道子, 佐藤真理子, 
髙田恵理子, 山寺志保, 永尾美智瑠, 
太田晃, 出口智一, 稲本真弓, 
大日方瞳, 佐野瑞季, 藤田可南子
日本医療薬学会 医療薬学指導薬剤師1名藤原久登
医療薬学専門薬剤師2名藤原久登, 市村丈典
がん専門薬剤師1名市村丈典
日本病院薬剤師会病院薬学認定薬剤師8名杉田栄樹, 宮本渚, 横山あずさ,
米澤龍, 川添潤,
佐藤真理子, 田中菜央,
永尾美智瑠
感染制御専門薬剤師1名杉田栄樹
生涯研修履歴認定2名米澤龍, 川添潤
薬学教育協議会認定実務実習指導薬剤師6名藤原久登, 小菅健志, 杉田栄樹,
横山あずさ, 米澤龍, 川添潤
日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師3名野田秀裕, 市村丈典, 田中菜央
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療認定薬剤師2名小菅健志, 市村丈典
日本化学療法学会  抗菌化学療法認定薬剤師2名横山あずさ, 田中道子
日本静脈経腸栄養学会NST専門療法士2名宮本渚, 横山あずさ
日本臨床救急医学会認定薬剤師1名佐藤真理子
日本医療情報学会医療情報技師2名野田秀裕, 石下宏征
日本アンチドーピング機構スポーツファーマシスト4名野田秀裕, 市村丈典, 小林安里奈, 髙田恵理子
日本プライマリ連合学会認定薬剤師1名杉田栄樹
日本麻酔科学会周術期管理チーム認定薬剤師1名米澤龍
ICD制度協議会ICD1名杉田栄樹
日本循環器学会心不全療養指導士1名宮本渚

業績 (2022年4月~)

TOPICS
2024.7
2024年7月18日に田中道子助教に博士(薬学)の学位が授与されました。
2024.6
市村丈典講師が第16回日本がん薬剤学会学術大会において演題名「高齢者機能評価簡易ツールGriatric-8(G8)を利用した高齢がん患者の薬剤師外来後の転帰」で発表し、優秀演題賞を受賞しました。
2024.3
2024年3月25日に稲本真弓助教(薬科)、佐野瑞季助教(薬科)、藤田可南子さんに博士(薬学)の学位が授与されました。
2023.12
杉田栄樹講師が81st FIP World Congress of Pharmacy and Pharmaceutical Sciencesにおいて演題名「Evaluation of the initial timing of the infection control pharmacist-driven audit and monitoring support system for patients with infectious diseases undergoing vancomycin therapy: A retrospective observational study」で発表し、2023年度の日本環境感染学会のトラベルアウォードを受賞しました。
2023.3
稲本真弓助教(薬科)が日本薬学会第143年会において演題名「急性心不全患者におけるカルペリチドの利尿反応に関連する因子とその投与方法の検討」で発表し、優秀発表賞を受賞しました。
2023.3
大日方瞳助教(薬科)が日本薬学会第143年会において演題名「好中球細胞外トラップ (NETs) 形成におけるリポタンパク質の作用」で発表し、優秀発表賞を受賞しました。
2023.3
2023年3月22日に出口智一助教(薬科)、大日方瞳助教(薬科)に博士(薬学)の学位が授与されました。
2022.6
2022年6月16日に佐藤真理子助教に博士(薬学)の学位が授与されました。



2023年度昭和大学藤が丘病院薬剤部 業績
2022年度昭和大学藤が丘病院薬剤部 業績

臨床研修薬剤師

昭和大学では、「真の臨床薬剤師」を育成することを目的に、薬学生の時から免許取得後の早期までの時期に連続した教育を行う体制を整備しています。臨床研修薬剤師は、免許取得後、臨床研修医と同様に2年間のカリキュラムで臨床の基盤となる知識、技能、態度を修得しています。
藤が丘病院でも薬剤師だけでなく多職種が臨床研修薬剤師の成長をサポートしており、将来専門薬剤師になるための症例集積や学会発表に関する指導・支援も行っています。また、令和4年度および令和5年度の修了生では、藤が丘病院で研修した薬剤師が「ベスト臨床研修薬剤師」として選出されました。
詳細は、臨床研修薬剤師紹介サイトをご覧ください。

臨床研修薬剤師|昭和大学 (showa-u.ac.jp)

保険薬局の方へ

本ページは、保険薬局や地域医療連携機関に従事する医療者の方向けのページです。

がん化学療法レジメンの公開について

当院で実施している経口および注射薬抗がん剤の併用レジメンについて、がん化学療法を受ける患者さんの安全性向上を目的に公開します。保険薬局や他の医療機関での患者さんの診療や服薬指導時の参考にしてください。レジメンの内容は適宜更新していきます。

がん化学療法レジメン一覧(医療従事者専用)

がん化学療法レジメン一覧(2021年4月)

トレーシングレポート

がん化学療法を実施している患者さんの情報共有の一貫として、レジメンについてのご質問または患者さんの副作用状況等で主治医への報告がございましたらFAXにてご連絡下さい。

副作用報告に関してはトレーシングレポートを用意してありますので、ご活用ください。
ご利用の際には記載マニュアルをご確認ください。

がん化学療法に関わる研修会等について

当院が開催する医療従事者対象のがん治療に関する研修会等の案内を掲載します。

院外処方箋について

2024年度 昭和大学藤が丘病院 院外処方箋発行枚数および発行率

2024年 2025年
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
発行枚数(枚) 9203 8980









発行率(%) 98.7 98.6










2023年度 昭和大学藤が丘病院 院外処方箋発行枚数および発行率

2023年2024年
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
発行枚数(枚)862383169178847191338715886683569316861483578981
発行率(%)98.598.198.498.398.498.698.498.598.898.498.598.7

調剤過誤対応について

昭和大学藤が丘病院では調剤過誤報告の内容を収集し、事故原因の究明と再発防止策の策定に活用いたします。
当院の処方箋に関する調剤過誤が発生した場合は、速やかに「調剤過誤報告書」を提出してください。

保険薬局 過誤対応フロー 藤が丘病院
保険薬局 調剤過誤報告書 藤が丘病院(PDF版)
保険薬局 調剤過誤報告書 藤が丘病院(Word版

疑義照会簡素化プロトコール合意書

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昭和大学フォーミュラリ

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