理念・沿革

理念

昭和大学附属烏山病院の理念

  • 心のこもった医療
  • 安全で高度な医療
  • 地域に貢献する医療
  • 医療人の育成

昭和大学附属烏山病院の基本方針

  1. 常に真心を持って、患者さんの生活の質を重視した精神科医療を提供します
  2. 患者さんとご家族の方々に医療情報の提供・公開を行い、信頼性・安全性・透明性の高い医療を提供し、社会に開かれた精神科医療を推進します
  3. 生命倫理を尊び、科学的根拠に基づく、安全かつ良質で高度な精神科医療を提供します
  4. 地域との連携を推進し、精神科救急医療はもとより、地域における多様な精神科医療の要請に対応し、地域に貢献します
  5. 大学附属の精神科病院として、先進的な高度精神医療の指導的役割を果たすため、科学的根拠に基づく臨床研究を推進し、また教育病院として、卒前・卒後研修、実習、生涯教育を通して質の高い医療人の育成を行います

沿革

烏山病院は、大正15年に設立されたが、昭和26年に現在の昭和大学に寄贈され、以後大学の経営する精神病院として今日に至っている。開設された当時は、あたり一面桑畑であったとのことであるが、都市化の進行とともに今日では大都市圏に位置する精神科病院となっている。

昭和30年代になり、病院の近代化が図られ、病棟の開放化に積極的に取り組み、精神分裂病を中心とする精神障害者の社会復帰活動を重点的に推進してきた。病院から地域社会へ向けた社会復帰活動は昭和40年代から50年代にかけてのデイケアの拡大やプレホステルや障害者の共同住宅活動などに発展していくが、これらの活動に対する国の認定と共に作業療法施設基準、デイケア施設基準、福祉ホームの認可などをいち早く受け、また同時に家族会と共同して共同作業所やグループホームの運営にも活動を拡大してきた。

昭和時代の終焉までには、統合失調症を中心とする精神障害者のリハビリテーション活動の体系はほぼ完成した。しかし、病院施設の老朽化も重なり、新しい精神医療の展開が困難となったため、平成に入ると烏山病院総合整備計画が策定された。その第1期計画として外来管理棟を含めた中央棟の新築工事が着手され、平成8年4月に完成された。これにより、従来から進めてきた精神科急性期治療からリハビリテーションまでの一環した治療体系に加え、アルコール問題や時代に対応した老人の精神科医療分野にも新しい展開をはかることが可能となった。総合整備計画では、第2期計画としてさらに入院棟を新築し、アメニティの向上をはかり、多様な精神疾患の治療に対応できる都市型の精神病院として、地域に密着した東京都の中核的精神料病院として新たな役割を担っている。
1926年森崎半治先生により創設(定床92床)
1951年寄贈により学校法人昭和医科大学の附属病院となる
1953年精神衛生法(当時)による、東京都の指定病院となる
1958年生活療法の導入により全面的改革に着手、臨床チームによる治療活動を開始。病棟開放、レク・作業療法を開始。歯科診療を開始
1960年ナイトホスピタル、デイホスピタル開始
1963年生活療法拡大研究会発足。烏山病院患者家族会(あかね会)発足
1964年「学校法人昭和医科大学」を「学校法人昭和大学」に名称変更。それに伴い当院を「昭和大学附属烏山病院」と名称変更
1966年精神衛生法改正問題の活動により、第1回呉秀三賞を受賞
1974年精神科作業療法施設基準承認
1975年共同住宅(烏山ハイツ)開設
1978年烏山病院社会復帰後援会(ちぐさ会)発足。デイケア・センター新設(1980年施設基準承認)
1979年共同住宅発足(ちぐさ会と共同運営)
1985年ちぐさ作業所開所(ちぐさ会運営)
1988年新精神保健法施行、共同住宅(烏山ハイツ)を精神障害者福祉ホームに切り替え施設基準承認(病院経営となる)
1993年烏山病院総合整備計画が昭和大学理事会にて承認
1994年烏山病院総合整備計画第一期工事(中央棟)着工
1995年外来投薬を院外処方に切り替える。新看護基準導入
1996年烏山病院中央棟竣工(アルコール精神疾患治療病棟・老人性痴呆疾患治療病棟・リハビリセンターの開設)。昭和大学附属秋田外科病院閉院に伴い、その診療機能の一部を烏山病院へ移転
1997年定床を463床から456床へ変更。医療連携室発足
1998年訪問看護室発足
2001年烏山病院総合整備計画第二期(入院棟)工事着工
2002年烏山病院入院棟竣工。売店「ひまわり」開店(ちぐさ会運営)
2003年定床を456床から454床へ変更。「精神科急性期治療病棟入院料Ⅰ」届出
2007年日本医療機能評価機構「病院機能評価 精神科病院版ver5.0」認定。電気けいれん療法(ECT)室竣工
2008年患者相談窓口としてメディカルサポートセンター発足。診療録管理室発足
2009年精神科救急入院料Ⅰ届出。定床を454床から433床に変更。特別病棟開設。定床を433床から414床に変更
2010年2病棟目の精神科救急入院料Ⅰ届出。定床を414床から393床に変更
2011年臨床薬理研究センター開設。定床381床(精神337床、一般44床)に変更
2012年日本医療機能評価機構「病院機能評価 精神科病院版ver6.0」認定
2013年発達障害医療研究センター開設。定床340床(精神296床、一般44床)に変更
2014年臨床薬理研究センターが臨床薬理研究所に名称変更。発達障害医療研究センターが発達障害医療研究所に名称変更
2015年薬局を2階から1階に移設し、外来患者の院内調剤を開始
2016年「精神科急性期治療病棟」届出
2017年5月1日より電子カルテの運用開始
2018年訪問看護室を閉鎖
メディカルサポートセンターが総合サポートセンターに名称変更
売店「ひまわり」が閉店し、「生活彩家」が新規開店
共同住宅(烏山ハイツ)取壊し