薬剤師生涯研修認定制度の概要

ご挨拶

昭和大学 薬学部長 中村明弘昭和大学薬学部長 中村明弘

薬剤師を取り巻く社会環境は大きく変化しており、この社会情勢の中で薬剤師には薬物治療や健康サポートへの積極的な貢献が期待されています。また、近年のめざましい医療の発展に伴い、薬剤師に求められる知識・技能・態度も多様で高度になる一方です。そのため、どのような職場であれ薬剤師としての職能を発揮して医療に貢献していくためには自己研鑽・生涯学習は必須です。しかしながら、薬剤師の自己研鑽・生涯学習をサポートする大学の体制は十分といえるものではありませんでした。

薬学教育改革により薬剤師を養成するための教育年限が6年となってから令和3年3月で15年が経過し、6年制の10期生までが卒業しました。薬学教育モデル・コアカリキュラム(以下、コアカリ)は文部科学省の主導下で平成25年度に改訂され、平成27年度入学生からは改訂コアカリに準拠した教育プログラムが提供されています。改訂コアカリで特筆すべきことは、「薬剤師として求められる基本的な資質」として、6年卒業時に必要とされる10の資質を明示したことです。大学における薬剤師養成のための薬学教育プログラムは、この10の資質を身につけることができるように構築されます。卒業時に必要とされる資質が明示され、また6年制の10期生までが卒業した今、必要とされるのは卒業後の研修・研鑽プログラムです。「薬剤師として求められる基本的な資質」には「自己研鑽」もあげられており、大学はこれを支援する責任があります。

そこで、昭和大学薬学部では薬剤師の生涯研修を支援する体制を構築し、平成28年6月に公益社団法人 薬剤師認定制度認証機構の認証を得て、生涯研修プログラムの提供を始めました。6年制薬学教育をリードしてきた本学の実績を活かし、生涯研修プログラムにおいても実践的で独自性のある内容を提供しています。「教育の昭和」として生涯教育にも本格的に取り組んでいますので、本学が提供するプログラムへの積極的なご参加をよろしくお願い申し上げます。

薬剤師生涯研修認定制度の概要

昭和大学薬学部生涯研修プログラムの特色

生涯教育推進委員会委員長
岸本 桂子
(昭和大学薬学部社会健康薬学講座社会薬学部門 教授)

 昭和大学薬学部では、薬剤師がプロフェッショナリズムを遺憾なく発揮し、患者中心の医療により貢献することを目指しています。本生涯研修プログラムにおいては、研修を修了することにより到達できる能力(学習成果・アウトカム)を5つ(専門発揮能力、薬学的臨床判断能力、マネージメント能力、チーム医療推進能力、研究推進能力)設定し、これら5つの柱を中心に研修プログラムを企画しています。
 薬学領域の最新の知識・技能、あるいは先進かつ適正な情報を修得するための企画を積極的に採用し、オンラインも活用した研修を企画していますので、地方からの参加も可能です。研修の特徴としてなるべく座学のみでなく、オンラインであっても参加型となる様に工夫していますので、ぜひ昭和大学の生涯研修プログラムを楽しんでください。皆様のご参加を楽しみにしています。



研修修了時の薬剤師としてのアウトカム(OBE)

1.専門発揮能力
薬物治療に貢献するために、他の医療職との協働のもと、個々の患者に適した処方や剤形・投与法の提案、医薬品の安全確保、副作用回避などを実施できる。

2.薬学的臨床判断能力
積極的に在宅医療やセルフメディケーション支援に貢献し、患者や来局者から医療面談とバイタルサイン測定等により患者の状態を把握し評価して、適切な対処を実践できる。

3.マネージメント能力
医療現場での同僚や後進の問題解決能力の育成あるいは薬学生の臨床実習の指導に際して価値ある対応ができる。

4.チーム医療推進能力
地域や病院で、多職種が連携・協力する患者中心のチーム医療に積極的に参画し、連携・協調しながら積極的に情報共有と討議を行い、協働して質の高い医療を実践できる。

5.研究推進能力
臨床研究や調査の企画の立案から具体的なプロトコール、説明文書、報告書の作成および研究データを解析し、臨床研究を実践できる。

本研修プログラムで提供する各企画については、ホームページ等でご案内していきます。また、本研修プログラムは、小グループ討議等を随所に採用した参加型プログラムが多いことが特徴として挙げられます。座学スタイルのみでなく、グループ討議を加えることで、しっかり考え、身につけるスタイルの生涯研修プログラムを企画していきます。
さらには、大学院科目を生涯研修プログラムとして公開しますので、より専門性の高い知識を修得していただけるものと考えております。
薬剤師の生涯研修にふさわしい魅力あるプログラムを提供してまいりますので、皆様のご参加をお待ちしております。

薬剤師生涯研修認定制度とは

この制度は薬剤師が最新の知識や技能、必要な情報を修得する機会を設け、患者中心の医療の提供に薬剤師として、そのプロフェッショナリズムを遺憾なく発揮してもらうため、生涯教育の機会を提供し薬剤師職能の資質向上を図り、薬剤師活動の支援拠点を構築し、良質な生涯研修プログラムを継続的に提供するとともに、その結果を適切に評価することによって薬剤師の資質向上に貢献することを目的としております。
この制度は、公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)が定める、生涯研修認定制度の一環として行なっております。

CPC認証による薬剤師生涯研修認定制度

昭和大学薬学部は、公益社団法人薬剤師認定制度認証機構(CPC)より、平成28年6月に「生涯研修認定制度」の実施機関(プロバイダー)として認証を受けております。 平成28年度より生涯研修プログラムを提供し、受講者に対して生涯研修認定単位シールを交付しています。
CPC認証による薬剤師生涯研修認定制度

認定薬剤師研修手帳

購入方法

以下のいずれかの方法にて購入願います。なお、手帳の数に限りがある為、お1人様1冊限りとさせていただきますので予めご了承願います。
※一部変更しております。

(1)窓口

昭和大学旗の台キャンパス教育研修棟1階にて購入願います。受付時間は平日の8時30分から17時までとなります。窓口にて認定薬剤師研修手帳購入の旨をお伝えください。

昭和大学薬学部認定薬剤師研修手帳購入申請用紙(窓口用)に必要事項を記入の上、窓口に提出ください。申請用紙(窓口用)は以下よりダウンロードできます。
窓口にて手帳料金(800円)をお支払いください。なお、つり銭はご用意しておりませんので予めご了承願います。

(※事務記入欄以外全てご記入ください。領収証欄に名前をご記入ください。)

(2)郵送

手帳料金(800円)を下記の銀行口座にお振り込みください。また、以下の昭和大学薬学部認定薬剤師研修手帳購入申請用紙(郵送用)をダウンロードの上、必要事項を記載してください。
申請用紙(郵送用)の裏面に手帳料金の「振込票兼受領書」のコピーを貼付の上、簡易書留にて昭和大学薬学部 薬剤師生涯研修認定制度事務局宛にお送りください。
受付完了後、事務局より認定薬剤師研修手帳を郵送させて頂きます。

(※事務記入欄以外全てご記入願います)

【手帳料金振込先】
三菱UFJ銀行 わかたけ支店
普通口座 口座番号 2497241
口座名義 (学)昭和大学 ガク)ショウワダイガク
※振込依頼人名は、購入希望者様のカタカナもしくは漢字にて入力してください。
※大変恐縮ですが、振込手数料は購入希望者様のご負担でお願い申し上げます。

【宛先】
〒142-8777 東京都品川区旗の台1-9-14
昭和大学薬学部 薬剤師生涯研修認定制度事務局 宛
E-mail  kensyu@pharm.showa-u.ac.jp

※研修記録の記入の仕方については、以下の記入例をクリックの上、ご参照ください。


研修記録記入例_ページ_1
認定薬剤師研修手帳 定価:1冊 800円(税込・送料込)


薬学部認定薬剤師検収手帳a

認定薬剤師名簿一覧

昭和大学薬学部認定薬剤師名簿一覧(2023年6月23日現在)

都道府県名氏名初回認定日更新回数
神奈川県角井 一郎2019年1月30日(1回目)
2022年1月30日(2回目)
1回
千葉県朝生 裕樹2019年5月20日(1回目)
2022年5月20日(2回目)
1回
東京都小川 路代2019年11月27日(1回目)
2022年11月27日(2回目)
1回
神奈川県赤川 圭子2020年6月23日(1回目)
2023年6月23日(2回目)
      1回
東京都吉川 雅之2020年6月23日(1回目)
2023年6月23日(2回目)
      1回
東京都田中 美香2020年12月24日
東京都富山 弘野2021年10月4日
神奈川県野澤 健二2021年11月19日
神奈川県尾形 真美子2023年2月14日

お問合せ

昭和大学薬学部薬剤師生涯研修認定制度に関するお問合せは以下までご連絡ください。

〒142-8777 東京都品川区旗の台1-9-14
昭和大学薬学部薬剤師生涯研修認定制度事務局(旗の台校舎)
E-mail kensyu@pharm.showa-u.ac.jp