内科学講座 臨床感染症学部門

部門紹介

昭和大学医学部内科学講座臨床感染症学部門は、現在客員教授である二木芳人先生を中心に寄付講座として2007年4月1日に開講した比較的新しい部門です。2017年4月1日からは正規の内科講座の一部門に昇格し、現在、教育・研究・診療活動を行っています。近年感染症は、院内感染症の問題や新しい感染症(新興感染症)、抗菌薬耐性菌の相次ぐ登場などで、社会的にも注目されています。また同時に、それら様々な感染症に専任的に対応する専門医や、基礎的・臨床的研究に積極的に取り組む研究者のニーズも高まっており、この臨床感染症学部門はこれらの要求に応えるべく創設されたものであります。

本部門では、臨床面、研究面双方での活動を行いますが、臨床面では、院内感染対策にかかわる諸活動はもとより、重症、難治性感染症、診断困難な感染症などのコンサルテーションなども行います。血液培養が陽性となった患者に対しては、診療状況を確認し、必要に応じて助言を行います。院外からのご相談、セカンドオピニオンのお求めにも対応します。研究面では、当面は様々な感染症の新しい診断法、適正治療法の検討など臨床研究が中心ですが、抗菌薬の新薬開発(治験)にも積極的に関与しています。

さらに、感染症に関わる教育や社会的啓蒙活動も重要な仕事の一つですが、昭和大学の各学部での卒前・卒後教育に加え、臨床現場や地域医師会の皆様のご要望にも講習会や勉強会などでお応えいたします。昭和大学医学部臨床感染症学は、まだ新しい部門であり現在は人員も限られておりますが、感染症の診療・研究・教育を通じて、大学、病院そして何よりも患者様や広く地域の皆様のお役に立つことをモットーとして、益々の研鑽を積んでいくつもりです。

教室には時松一成教授、詫間隆博講師、温麟太郎助教の3名が所属しています。現在の主な病院業務は、抗菌薬適正使用支援を含む院内感染対策活動、感染症例コンサルテーションです。感染症外来は週2回(月曜午後、木曜午前)枠がありますが、現在はこの枠で診察を行うことは少なくなっています。専属の入院病床は持っていませんが、必要に応じて各科への入院を依頼しその後併診いたします。院内からの感染症例のご相談は、外来日にかかわらずいつでもお受けしますが、現在人員が限られていますのでご希望に添えない場合もあることを当面はお許しください。
院内感染対策にも積極的に取り組んでいます。時松教授は感染管理部門の部門長および院内感染対策防止委員会の委員長として、病院全体の対策に取り組んでおり、詫間講師は感染管理部門の副部門長およびAST(抗菌薬適正使用支援チーム)の責任者として、又、温助教も感染管理部門およびICT(感染制御チーム)の構成員として院内ラウンドを行っています。今までに新型コロナウイルス感染対策、ノロウィルス感染対策、MRSA感染対策、多剤耐性菌対策などに関与して、成果も挙げてこられていると自負しています。

部門員

教員(専任)

役職氏名name
客員教授二木 芳人Niki Yoshihito
診療科長・教授時松 一成Tokimatsu Issei
講師詫間 隆博Takuma Takahiro
助教温 麟太郎On Rintaro