渡辺秀晃教授が第123回日本皮膚科学会総会で優秀演題賞を受賞

受賞・表彰#医学部

渡辺秀晃教授(医学部皮膚科学講座/北部病院皮膚科)が、第123回日本皮膚科学会総会(6月6日〜9日:国立京都国際会館)において、演題名『アポトーシス・ネクロプトーシス・パイロトーシス抑制によるSJS/TENの新規医薬品の開発』で優秀演題賞を受賞しました。
日本皮膚科学会総会は皮膚科学分野における国内最大の学術集会です。今年は『皮膚のふしぎ(Skin More Than Deep)』というテーマで開催され、参加者は8,820人と過去最多でした。

渡辺秀晃教授のコメント

この度は、このような栄誉ある賞をいただき大変光栄に存じます。市販薬を含む感冒薬や抗菌薬などを内服後、発熱や発疹がみられることがあります。今回、薬疹のなかでも最重症型の皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群:SJS)/中毒性表皮壊死症(toxic epidermal necrolysis: TEN)について、表皮細胞死の新しい機序を検討し、さらに三次元立体構造解析を行いSJS/TENの治療候補薬を探求しました(昭和大学研究シーズ集・ニーズ集2024参照)。中毒性表皮壊死症は死亡率が30%と極めて予後が悪く、発症機序の解明、新しい治療法の開発が望まれています。本検討がSJS/TENの発症早期バイオマーカーにつながり、また一人でも多くの患者さんの救命への一助になればと考え、今後も検討を続けてまいります。
本検討は長きに渡り、帝京大学薬学部講師日下部吉男先生(昭和大学薬学部卒)とともに行っている研究です。日下部先生を始め、この研究活動にご指導・ご助言を頂いた学内外の全ての先生方に深謝申し上げます。
IMG_6427 2渡辺秀晃教授