ご挨拶

先端がん治療研究所長先端がん治療研究所 所長
鶴谷 純司

先端がん治療研究所Advanced Cancer Translational research institute: ACTは2018年8月、腫瘍分子生物学研究所を改組し、Directorとして米国テキサス州立大学MD Andersonがんセンター 乳腺腫瘍内科部門:上野直人教授を、所長として鶴谷純司が着任し、新たなスタートを切りました。本研究所は、診断・治療・予防技術の新規提案・開発を目標に、基礎・臨床・企業の枠を超えた幅広いトランスレーショナルリサーチを推進し、社会に貢献する研究を進めます。

前身の腫瘍分子生物学研究所は、1996年、黒木登志夫先生(東京大学名誉教授、現:日本学術振興会学術システム研究センター顧問)を招聘し、基礎腫瘍学を主体とする附置研究所として誕生しました。腫瘍の発生・進展の分子メカニズム・上皮細胞のシグナル伝達機構、分子標的治療薬の特性に関する多数の論文を発表したばかりでなく、動物管理施設・SPF動物飼育室・RI管理実験室の整備・拡充を行い、基礎医学研究施設としての確たる基盤を構築致しました。
2013年、昭和大学病院腫瘍内科学教授であった佐々木康綱先生が所長を兼務され、基礎医学に留まらず、臨床研究にも重きを置いた橋渡し研究が開始されました。先生のご専門である臨床薬理学・薬物動態学が新たに研究領域として加わり、がん研究の更なる充実が図られました。

佐々木教授の定年退官に伴い、2018年8月をもって、先端がん治療研究所と名称変更し、現在に至っております。これまで築かれた基礎・臨床研究領域に加え、産学連携トランスレーショナルリサーチを第3の柱として、社会に還元・貢献するがん研究を推進して参ります。昭和大学8附属病院と協働し、臨床分子生物学・腫瘍免疫学・臨床薬理学の知見・技術を駆使して、科学的な根拠に基づいた個別化医療の確立と、新たながん治療戦略の提案を目標に、患者さんの手元に届く医療を実現させます。