腸内細菌機能修飾学部門
本研究部門では、薬や食品、環境中の化学物質、さらには加齢や炎症など、私たちの体に影響を与えるさまざまなストレスに注目しています。こうしたストレスが体内の分子に「付加体修飾」と呼ばれる化学的な変化を引き起こすことに着目し、その変化を評価・コントロールする技術の開発を進めています。これにより、一人ひとりに合った治療(個別化医療)や病気の予防(予防医療)の実現を目指しています。
なかでも私たちは、病気や薬の効き方に関わる腸内細菌叢に注目しています。従来は「どの菌がどれくらいいるか」といった量的な分析が中心でしたが、私たちは「菌がどのように働いているか」という質的な変化に焦点を当てています。菌の代謝機能の変化を分子レベルで明らかにする新しい手法を使い、菌の“質”をターゲットとした創薬やサプリメントの開発、さらに病気の予測や治療戦略への応用を目指した革新的な研究に取り組んでいます。
研究テーマ
1. 化学修飾に立脚した腸内細菌の機能制御機構の解明
2. 腸内環境ストレスによる腸内細菌叢の質的変化の解明
3. 腸内細菌硫黄代謝物による酸化ストレス制御機構の解明
4. 硫黄修飾を介した腸内細菌の代謝機能制御の解明
5. 腸内細菌硫黄修飾をターゲットにした新たな健康診断指標の開発
6. 抗酸化プロバイオティックスの開発と疾患治療への応用
メンバー
役職 |
氏名 |
name |
准教授(部門長)
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秋山 雅博
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Akiyama Masahiro
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部門メールアドレス |
連絡先 |
abmfd@cnt.showa-u.ac.jp |