呼吸器センター

センター紹介

呼吸器・アレルギー内科と呼吸器外科によって構成される呼吸器センターは、臓器別センター化構想に基づき平成23年(2011年)に設立されました。あらゆる呼吸器疾患に対応しておりますが、特にセンターとしての機能を発揮する疾患は肺がんを中心とする腫瘍性疾患と気胸や胸水などの胸膜疾患です。これらの疾患の診療には内科と外科のシームレスな連携が必要不可欠です。呼吸器センターでは、内科と外科の医師が隣接した外来ブースや病棟で診療にあたることによって、これらの疾患に対してより安全かつ効率的な医療を提供いたします。
DSC04635(田中)_加工済センター⻑
⽥中 明彦

診療体制

呼吸器センターでは呼吸器・アレルギー内科と呼吸器外科が共同で診療にあたります。外来および入院診療において隣接した外来ブースや病棟を使用することによって、検査や治療方針の迅速な相談が可能となります。検査や治療に外科的な処置が必要な場合にも、迅速かつ円滑に実施することが可能です。検査に関しては、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医を中心に気管支鏡検査を年間170件以上実施しており、その中にはTBLB(EBUS-TBLB含む)126件、EBUS-針生検 30件、BAL 63件行なども含まれます。気管支鏡検査は局所麻酔・透視下で行うことを原則とし、医師4-5名、看護師1名、放射線技師1名の体制で週3回(月・水・金)実施しております。さらにレーザー・高周波治療、ステント挿入、異物除去などの治療的気管支鏡や局所麻酔下胸腔鏡、外科手術における左右分離肺換気麻酔確立時の観察や全身麻酔下胸腔鏡検査なども適宜実施しております。卒前教育だけでなく呼吸器科・呼吸器外科専門医ならびに気管支鏡専門医育成に向けた卒後教育も充実させています。

診療⽅針

呼吸器センターではあらゆる呼吸器疾患を対象としますが、特に肺がんを中心とする腫瘍性疾患と気胸や胸水などの胸膜疾患の診療においてセンターとしての機能を発揮します。肺がんは全国で年間約125,000人が診断され、年々その患者数や死亡者数は増加しています。当院では呼吸器の腫瘍性疾患に対して、キャンサーボード・症例検討会を毎週定例開催し、腫瘍内科や放射線科、病理診断科など関連各科と連携して院内全体の肺がんや胸膜中皮腫、縦隔腫瘍など胸部腫瘍性疾患に対する診断ならびに内科的治療、外科治療および放射線治療を含む集学的治療の円滑な導入を実現しています。
気胸に関しては呼吸器外科が中心となり、個々の患者の状態およびその原因に応じて胸腔ドレナージおよび手術療法を施行いたします。胸水に関しては呼吸器・アレルギー内科が中心となり、胸水の原因を同定し、その原因に応じた抗生剤や胸腔ドレナージで対応します。しかし、膿胸や難治性胸膜炎の場合は適宜呼吸器外科によって手術(おもに胸腔鏡下膿胸腔掻爬術)を実施いたします。

主な対象疾患

  • 腫瘍(肺がん、気管腫瘍、肺良性腫瘍など)
  • 感染性疾患(膿胸、肺化膿症など)
  • 胸水
  • 気胸

スタッフ紹介

呼吸器センターは呼吸器・アレルギー内科と呼吸器外科で構成されます。
スタッフはそれぞれの診療科のスタッフ紹介を参照ください。

医療従事者の方へ

診療実績

​呼吸器センターは呼吸器・アレルギー内科と呼吸器外科で構成されますので、診療実績はそれぞれの診療科の診療実績をご参照ください。