耳鼻咽喉科

診療科紹介

当科は耳鼻咽喉科、頭頸部外科領域の急性疾患から、慢性疾患、悪性腫瘍まで幅広く診療を行っております。鼻・副鼻腔疾患、嗅覚障害、アレルギー、中耳炎・難聴、補聴器、平衡の専門外来等があります。手術日は週のうち4日間で、年間約1300件の手術が行われています。積極的に光学機器を用い、侵襲の少ない手術を行っております。プライマリケアから高度な診療のできる耳鼻咽喉科医の育成に努めております。頭頸部の悪性腫瘍、良性腫瘍は2014年より頭頸部腫瘍センターと合同で診療を行っています。
耳鼻咽喉科 小林一女診療科長
小林 一女

嗅覚・味覚障害を主訴に受診される患者さんへ


 嗅覚・味覚障害が新型コロナウイルス感染の症状であると報道されています。当院では保健所の方針、また医学的観点から当面のあいだ嗅覚・味覚障害の患者さんへ下記の対応をとらせていただきます。

嗅覚・味覚障害を主訴に受診される患者さんへ
2020年3月31日

嗅覚・味覚障害が新型コロナウイルス感染の症状であると報道されています。当院では保健所の方針、また医学的観点から当面のあいだ嗅覚・味覚障害の患者さんへ下記対応とさせていただきます。なお、下記につきましては厚生労働省、保健所、日本耳鼻咽喉科学会等の指針により適宜変更させていただきます。ご理解の程よろしくお願いいたします。

  1. 主訴が嗅覚・味覚障害のみの方を当院でPCR検査することはできません。

  2. 嗅覚・味覚障害以外に37.5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさなどがあれば、必ず事前に「帰国者・接触者電話相談センター」(お住いの地域の保健所等)にご相談ください。厚生労働省のホームページから確認することができます。
     各都道府県における帰国者・接触者相談センター紹介(厚生労働省)
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html

  3. 「におい」や「あじ」の異常は一般のインフルエンザや「かぜ」でも起こりうることがあり、必ずしも新型コロナウイルス感染症だけが原因ではございません。また、嗅覚・味覚障害の治療は急ぐ必要はございません。当院では、「におい」や「あじ」の異常を感じた患者さんには、2週間はご自宅で安静にして様子を見ていただき、2週間経っても他の症状なく「におい」や「あじ」の症状が改善しない場合には、耳鼻咽喉科外来の受診を勧めております。当面の間、嗅覚・味覚障害を主訴とされる患者さんには問診のみを行い、鼻鏡検査、鼻腔内視鏡検査などは行わない場合があります。

参考:日本耳鼻咽喉科学会よりの提言
http://www.jibika.or.jp/citizens/index.html

2020年3月31日
昭和大学医学部耳鼻咽喉科
主任教授 小林一女

診療体制

初診および一般再診は、午前にそれぞれ2~3名の医師で診察を担当しています。初診は講師以上の耳鼻咽喉科専門医が中心となって診療を行い、診断、検査、治療方針などを決定します。その後は再診担当医が、耳鼻咽喉科一般の診療を担当します。頭頸部腫瘍の症例は頭頸部腫瘍センター(初診日:月・火・水・金)宛にご紹介いただけるとその後の診療がよりスムーズになります。より専門的な診療が必要な場合には、午後の専門外来で、各領域の専門医が診察を行います。土曜日は週日化にともない、午後に術前検査外来、頸部超音波外来を行い、当院にて出生された新生児の聴性脳幹反応検査も行っています。セカンドオピニオンについても、随時受け入れております。また、手術などの入院治療が必要な場合は、主治医を中心とした数名の医師がチームで診療にあたっています。

治療方針

患者本位の医療を行うことを原則として、医師とコメディカルによるチーム医療を行っています。手術など急性期の治療を終えた患者、精査の終了した患者は地域医療機関へその後の経過観察をお願いしております。

特徴的な診療領域

  • 耳科領域では難治性の中耳炎例に対する鼓室形成術、耳硬化症に対するアブミ骨手術など行っています。
  • 小児難聴に関しては周産期医療センターと連携し、先天性難聴の早期診断、早期治療介入を心がけて診療しております。
  • 鼻・副鼻腔疾患は、ナビゲーションシステムを使用した内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っております。そのほか好酸球性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に関して抗体療法や、免疫療法などの先進的な保存療法を手掛けています。
  • 頭頸部腫瘍は、頭頸部腫瘍センターにおいて耳鼻咽喉科医師、口腔外科歯科医師が共同で診断、治療にあたります。

主な対象疾患

慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎、滲出性中耳炎、耳硬化症、突発性難聴、先天性難聴、めまい、顔面神経麻痺、鼻副鼻腔疾患(好酸球性副鼻腔炎を含む慢性副鼻腔炎、鼻中隔彎曲症、鼻副鼻腔乳頭腫など)、アレルギー性鼻炎、嗅覚障害、鼻出血症、急性咽喉頭疾患、扁桃疾患、小児睡眠時無呼吸、声帯ポリープ、唾液腺腫瘍、甲状腺腫瘍、咽頭異物、嚥下障害など。頭頸部腫瘍に関しては、頭頸部腫瘍センターにて診療を行っております。

専門外来

耳鼻咽喉科

  • 中耳炎・難聴外来
  • 鼻副鼻腔・アレルギー外来
  • 頭頸部腫瘍外来(頭頸部腫瘍センター)
  • 補聴器外来
  • 嗅覚外来
  • 嚥下外来
  • めまい平衡外来

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
小林 一女教授
診療科長
中耳疾患、難聴、平衡障害(めまい)日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
騒音性難聴担当医
池田 賢一郎講師
診療科長補佐
頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
櫛橋 幸民講師頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
江川 峻哉講師頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
補聴器適合判定医
平野 康次郎講師鼻副鼻腔疾患、嗅覚障害日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
浜崎 泰佑講師中耳疾患、難聴日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
洲崎 勲夫講師鼻副鼻腔疾患、アレルギー疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
補聴器相談医
徳留 卓俊講師鼻副鼻腔疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
杉内 智子客員教授難聴、補聴器日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
補聴器相談医
斉田 晴仁兼任講師音声障害、喉頭疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
小林 毅兼任講師平衡障害(めまい)日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
大氣 誠道兼任講師難聴、補聴器、頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
朝比奈 紀彦兼任講師鼻副鼻腔疾患、嗅覚障害日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
騒音性難聴担当医
鈴木 吾登武兼任講師喉頭疾患、気管食道疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
鈴木 惠美子兼任講師嗅覚障害日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
杉尾 雄一郎兼任講師中耳疾患、平衡障害(めまい)日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
めまい相談医
騒音性難聴担当医
内田 淳兼任講師嗅覚障害、頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
工藤 睦男兼任講師頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
伊藤 純一兼任講師アレルギー疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器相談医
木村 百合香兼任講師中耳疾患、嚥下障害日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
補聴器相談医
渡邊 荘兼任講師鼻副鼻腔疾患、アレルギー疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本アレルギー学会専門医
補聴器適合判定医
時田 江里香兼任講師耳鼻咽喉科一般、中耳疾患日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
仲島 孝昌非常勤医師平衡障害(めまい)日本耳鼻咽喉科学会専門医
補聴器適合判定医
相馬 裕太助教耳鼻咽喉科一般日本耳鼻咽喉科学会専門医
松浦 聖平助教耳鼻咽喉科一般
成川 陽一郎助教(医科)耳鼻咽喉科一般
村山 正和助教(医科)耳鼻咽喉科一般
宇留間 周平助教(医科)耳鼻咽喉科一般
永田 衣利奈助教(医科)耳鼻咽喉科一般
工藤 建人助教(医科)耳鼻咽喉科一般
矢野 真衣助教(医科)耳鼻咽喉科一般
関野 恵里子助教(医科)耳鼻咽喉科一般
河村 奈緒助教(医科)耳鼻咽喉科一般

医師名役職専門分野資格
嶋根 俊和兼担教授(歯科病院口腔腫瘍外科)頭頸部腫瘍日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道科学会専門医
日本頭頸部外科学会頭頸部がん専門医暫定指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医

外来担当医表

耳鼻咽喉科

医療従事者の方へ

研究内容

  1. 上・下気道炎症性疾患における病態解析とバイオマーカー探索
    慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎患者の発現サイトカイン・ケモカインなどを解析し、疾患の表現型、治療に対する奏効率や再発率との関連性や相関関係を評価する。この研究で好酸球性副鼻腔炎や重症喘息などをはじめとした難治性気道炎症性疾患の病態制御の向上に寄与することを目的とする。

  2. 好酸球性副鼻腔炎におけるバイオマーカーの探索
    好酸球性副鼻腔炎患者の鼻汁中の各種サイトカインを評価し、治療特異的なバイオマーカーを検討することで、ステロイド全身投与や抗体療法などの個別化治療の精度を高めることを目的とする。

  3. 呼気中の病原菌同定、ならびに頭頸部癌スクリーニングとしての有用性の検討大腸菌、緑膿菌、黄色ブドウ球菌が発する気体の赤外吸収スペクトルから、菌種特異的な波長が認められることが確認されている。このことを応用し、患者呼気から病原菌を同定する迅速診断システムの開発や、頭頸部悪性腫瘍患者の特異的な菌種同定などを検討し、スクリーニング検査としての確立を目指す。

診療実績

外来患者数

2019年度
初診 3183人
再診 18409人
合計 21592人

入院患者数

2019年度                    
耳鼻咽喉科 965人
頭頸部腫瘍センター 503人

手術実績

2019年度
耳科手術鼓室形成術 36件 アブミ骨手術 3件 乳突洞削開術 6件
鼻科手術内視鏡下鼻副鼻腔手術 145件 鼻中隔矯正術 93件 鼻骨変形治癒骨折整復術 8件
粘膜下下鼻甲介骨切除術 194件 後鼻神経切断術 52件
咽頭手術口蓋扁桃摘出術 245件 アデノイド切除術 42件
喉頭・嚥下手術喉頭微細手術 18件
頭頸部手術甲状腺腫瘍手術(悪性含む) 21件 耳下腺腫瘍手術(悪性含む) 25件 
顎下腺手術(悪性腫瘍含む) 14件 頸部郭清術 66件 口腔腫瘍手術(悪性含む) 74件
皮弁再建手術 31件 など
総計 1284件

入院疾患別実績

2019年度
突発性難聴 12人 滲出性中耳炎 32人 真珠種性中耳炎 17人 慢性中耳炎 14人
良性発作性頭位めまい症 16人 前庭神経炎 11人 メニエール病 5人 その他めまい症 35人
急性扁桃炎 39人 扁桃周囲膿瘍 58人 伝性単核球症 18人 急性咽喉頭炎 23人
急性喉頭蓋炎(喉頭浮腫含む) 19人 頸部膿瘍5人 習慣性扁桃炎 66人 
慢性副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎と歯性上顎洞炎含む) 71人 副鼻腔乳頭腫 6人 鼻出血症 7人
喉頭癌 14人 上咽頭癌 2人 中咽頭癌 31人 下咽頭癌 28人 舌癌 23人

医療連携・紹介制度について

当科は、耳鼻咽喉科・頭頸部外科一般を網羅しております。お困りの患者さん、手術適応の患者さんがおられましたら是非ご紹介ください。当院ではワンストップサービスを導入しており、疾患の緊急性や重症度に関わらず医療連携室を通して、スムーズに患者様の受け入れを実施しています。当科で入院治療、手術などを行った患者さん、治療方針が確定し状態が安定した患者さんは、紹介元の先生、近隣の先生に術後の経過観察や、その後の治療をお願いしております。地域の先生方との緊密な連携を図っていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。