腫瘍内科

お知らせ

診療科紹介

腫瘍内科 角田卓也教授診療科長
角田 卓也
近年悪性新生物、すなわち、がんによる死亡数は依然として増加しており、今や、日本人の2人に1人ががんに罹り、3人に1人ががんで命を落とす時代になりました。とりわけ、最初から原発巣と離れた部位に転移を認める場合や、手術をした後に再発する場合には、その治療成績は、必ずしも満足できる状況ではありません。「腫瘍内科」は、このような状況に置かれたがんの患者さんに対して薬物療法を中心として治療する、いわば抗がん剤治療の専門診療科です。

米国では、外科系の医師が、抗がん剤を用いることはほとんどなく、がんの医薬物療法は、「腫瘍内科医」が中心となって、実施しています。近年わが国でもがん専門病院だけではなく、全国の大学病院や総合病院でも診療科としての「腫瘍内科」が次第に広まりつつあります。2009年に発足した昭和大学腫瘍内科は、昭和大学病院内科の中でも新しい診療科です。

われわれは、がんで苦しんでいる患者さんに対して、

  1. 最新の標準治療からなる薬物療法を提供し、わが国で最高水準の治療成績を目指します。
  2. 腫瘍内科医だけではなく、腫瘍外科医、放射線腫瘍医、緩和医療医など関連する各診療科の医師に加え、看護師、薬剤師、栄養士およびソーシャルワーカーとともに優れたチーム医療を提供することで、患者さんにとって満足度の高いがん医療の提供に努めます。
  3. 治験などに代表される研究的治療を提供することにより、次世代の治療の開発を推進します。

また、医学教育については、医学部学生への教育と共に「腫瘍内科医」を目指す、若い医師を積極的に受け入れ、「がん薬物療法専門医」などの専門医資格と医学研究を通じた学位の取得を後押しします。随時全国から研修を希望する医師や医学部の教員として共に働く腫瘍内科医を受け入れます。

診療体制

現在腫瘍内科では、診療科長以下19名のスタッフにより診療を行っています。特筆すべきは、この中で7名の医師が、日本臨床腫瘍学会の「がん薬物療法専門医」の資格を有し高い専門性に基づいた診療体制をとっています。さらに、各臓器癌に対しても豊富な経験を有する医師が対応しています。また、医師だけではなく、院内の専門性の高い看護師、薬剤師、管理栄養士やケースワーカーがチームを組んで対応しています。最近のがん薬物療法の多くは、外来に設置されている「腫瘍センター」で通院治療として実施しています。万一ご自宅で問題が生じた場合でも「救急医療センター」で対応しています。
腫瘍内科は、基本的にはすべての固形癌の薬物療法を担当する診療科です。白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液腫瘍は血液内科が担当いたします。腫瘍内科では「五大癌」の中で、肺癌、胃癌、大腸癌および乳癌の薬物療法を行います。また、これらのがん以外での軟部肉腫などの希少癌や原発不明癌を含めてすべての固形癌に対する薬物療法も実施しています。基本的には、全身状態や臓器機能が保たれていて、がん薬物療法の実施が可能な患者さんに対してですが、紹介時必ずしも癌であることを説明できていない患者さんへの対応も可能です。また、癌に伴う症状の緩和につきましては、緩和医療科とも協力して症状の軽減に努めます。昭和大学腫瘍内科は、関東地区の医科大学では、最大規模の診療科へと発展しています。また、城南地区では、唯一の本格的な腫瘍内科として活動しています。
なお、当科では患者さんにご協力いただきながら多数の臨床試験、治験を実施しております。
詳細は当科プライベートサイトをご確認下さい。

治療方針

すべての患者に対する治療方針は、国内外のガイドラインを参考にエビデンスに基づいてグループ内で決定をします。また、消化器腫瘍、呼吸器腫瘍および乳癌に対しては、内科医、外科医、放射線科医、看護師、薬剤師など癌診療に関係するスタッフが一堂に会して開催される「キャンサーボード」で集学的治療を含めた治療内容を決定します。

特徴的な診療領域

わが国では「腫瘍内科」を名乗りながら、特定の疾患に特化した診療を行っているグループも見受けられますが、我々は、米国の医科大学で一般的に行われている、臓器横断的にあらゆる固形癌に対しての診療体制を構築しています。近年がん薬物療法における分子標的薬の適応が、飛躍的に広がるとともに、治療成績の向上も認めています。このような分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬を含めた国内で最高レベルの薬物療法を提供します。また、既存の治療法が奏効しなかった場合には、治験を含む研究的治療の提供もいたします。

主な対象疾患

  • 食道がん
  • 胃がん
  • 大腸がん
  • 肺がん
  • 乳がん
  • 膵がん
  • 胆道がん
  • 頭頸部がん
  • 悪性黒色腫
  • 腎がん
  • 尿路上皮がん
  • 子宮がん
  • 卵巣がん
  • 原発不明がん
  • 肉腫
  • 胚細胞腫瘍

スタッフ紹介

医師役職専門分野資格
角田 卓也教授腫瘍内科学
腫瘍免疫学
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本外科学会認定外科医
日本消化器外科学会認定医・指導医
佐々木 康綱
客員教授
腫瘍内科学
日本内科学会認定内科医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
内科研修医指導医
吉村 清兼担腫瘍内科学日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本外科学会認定外科医 専門医・指導医
日本消化器外科学会認定医・専門医・指導医
和田 聡兼担腫瘍内科学日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本外科学会認定医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化管学会専門医・指導医
堀池 篤准教授腫瘍内科学日本内科学会認定内科医
日本呼吸器学会呼吸器専門医・指導医
石﨑 秀信併任腫瘍内科学日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本外科学会認定医・専門医
濵田 和幸
(留学中)
講師腫瘍内科学日本臨床腫瘍学会がん薬物療法指導医・専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本呼吸器学会専門医
日本アレルギー学会専門医
吉田 玲子兼担
遺伝医学
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床遺伝専門医・指導医
日本外科学会専門医
日本乳癌学会専門医
久保田 祐太郎講師・診療科長補佐腫瘍内科学日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡指導医
有泉 裕嗣講師腫瘍内科学
血液内科学
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本血液学会認定血液専門医・血液指導医
酒井 瞳兼担腫瘍内科学
乳腺腫瘍学
がんサバイバーシップケア
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本内科学会認定医・総合内科専門医
岩谷 陽子兼担乳腺腫瘍学日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医・内科認定医
大熊 遼太朗助教腫瘍内科学日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本内科学会認定内科医
平澤 優弥助教(医科)腫瘍内科学
石黒 智之
(学外研修中)
助教(医科)腫瘍内科学
入口 菜々助教(医科)腫瘍内科学
鈴木 梨沙子助教(医科)腫瘍内科学
鶴井 敏光
助教(医科)腫瘍内科学

外来担当医表

腫瘍内科

医療従事者の方へ

研究内容

  1. 治験
  2. 臨床試験
  3. 製造販売後臨床試験
  4. その他の試験
  • 固形癌患者における抗PD-1抗体薬による薬力学的解析および甲状腺機能障害をはじめとする免疫学的有害事象の発生機序解明を目的として探索的研究
  • 固形癌患者での免疫チェックポイント阻害薬における有害事象及び治療効果の予測因子探索研究
  • 固形癌患者における抗PD-1抗体薬ペムブロリズマブによる免疫学的有害事象の発生予測および機序解明を目的とした探索的研究
  • 癌薬物療法における臨床効果バイオマーカーとしての腸内細菌叢の解析
  • カペシタビンの薬物動態に対するラベプラゾールの影響
  • イリノテカン塩酸塩の体内動態および毒性発現に対するトランスポーターの遺伝子多型の影響
  • 殺細胞性抗がん薬の耐性及び固形がんの予後に関わる新規分子のバイオマーカーとしての有用性の検証
  • 固形がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の治療効果予想因子に関する前向き観察研究
  • 加齢による免疫老化および免疫疲弊の免疫ステータスとがん薬物療法の治療効果の相関性
  • 食道がんに対するフルオロウラシル、シスプラチン併用療法(FP療法)およびニボルマブ療法の治療効果予想因子に関する前向き観察研究
  • がん薬物療法加療患者を対象とした化学療法誘発性末梢神経障害の定量的評価の研究

診療実績

患者数 (2020年度)
大腸がん161
乳がん85
胃がん82
肺がん81
食道がん78
軟部肉腫19
膵がん9
卵巣がん8
子宮体がん8
神経内分泌腫瘍7
胆道がん5
GIST4
頭頚部がん3
悪性黒色腫3
腎がん3
尿路上皮がん2
原発不明がん1
肛門管がん1
胸膜中皮腫1
肝細胞がん1
肝内胆管がん1


医療連携・紹介制度について

腫瘍内科は、固形癌の薬物療法を担当する診療科です。白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫などの血液腫瘍は血液内科が担当いたします。腫瘍内科では「五大癌」の中で、肺癌、胃癌、大腸癌、および乳癌の薬物療法を行います。また、これらの癌以外での軟部肉腫などの希少癌や原発不明癌を含めてすべての固形癌に対する薬物療法も実施しています。基本的には、全身状態や臓器機能が保たれていて、癌薬物療法の実施が可能な患者に対応しておりますが、紹介時必ずしも癌であることを説明できていない患者への対応も可能です。原則として、治療の対象となる患者さんに対して、病態や病名についての説明を行います。また、癌に伴う症状の緩和につきましては、緩和医療科とも協力して症状の軽減に努めます。昭和大学病院腫瘍内科は、現時点で関東地区の医科大学では、最大規模の診療科へと発展しています。また、城南地区では、唯一の本格的な腫瘍内科として活動しています。ご不明な点は電話でも結構ですのでお問い合わせください。
また、セカンドオピニオンも対応しておりますので、医療連携室(03-3784-8400)へお電話ください。