メンタルケアセンター

診療科・センター紹介  

メンタルケアセンター_稲本淳子センター長
稲本 淳子
 メンタルケアセンターは、精神科・神経科医療を担当しています。神奈川県の精神科救急医療の基幹病院として、毎日、措置入院・二次救急入院に対応しています。42床のスーパー救急病棟(精神科救急入院料病棟)と、認知症治療を中心としている50床の高齢者精神科病棟を有しています。
 急性期治療では麻酔科との協力による修正型電気けいれん療法や、クロザピン内服による治療を行っています。スーパー救急病棟では、うつ病の患者さんを対象に、再発予防や認知機能の回復を目指して、集団精神療法を実施しています。
 外来診療では、初診は完全予約性となっています。そのため、お待たせすることがありますので、入院の相談などのお急ぎの場合は、地域医療連携室へご相談ください。専門外来として発達障害の診断・相談のための発達障害外来も設置しています。
 総合病院内の精神科として、チーム医療を通して院内の各診療科と連携し、精神症状を含めた全人的な医療に取り組んでいます。
 リエゾン医療では、他診療科医とともに身体疾患に伴った精神症状の対応に取り組み、リエゾンチームによる回診、診療状況評価を実施しています。緩和医療チームには精神科医と公認心理師が参加し、院内のがん患者さんの治療に参加しています。産婦人科外来内に設置されている産科カウンセリング外来では、産婦人科に通院されている妊婦の方を対象に、妊娠初期から産褥期以降を含めて、メンタルへルスに関する相談や情報提供を実施しています。

診療体制

メンタルケアセンターの初診は予約制です

メンタルケアセンターでは、初回診察(初診)が治療において大変重要であると考えています。十分時間をとったうえで、患者様のお役に立てるように最善を尽くします。そのため、メンタルケアセンターの診察は予約制としております。原則として、事前予約がないと受診できません。電話予約の場合は、045-949-7143で、月曜から金曜の9:00から17:00に受付しております。ご予約をお待ちしています(予約日に受診できなくなったときは、早めに予約のキャンセルをお願いいたします。

初診当日の段取り

中央棟1階にある初診受付で手続きをしてください。メンタルケアセンターの外来は中央棟2階の21番になります。精神科医師による診察に先立ち、研修医、医学部学生、または、臨床心理学大学院生がお話しをうかがいます(これを予診と言います)。予診では、受診の理由、生まれてから現在までの経歴、家族の状況、過去の体の病気、今回の症状の経過(いつ頃からどのような症状があるのかなど)をお尋ねします。予診には30分から60分ほどかかります。予診の後に精神科医師による診察があります。予診から診察までのあいだにしばらくお待ちいただくこともあります。症状にもよりますが、精神科医師の診察には30分から長いときには90分ほどかかります。また、薬物療法を開始するにあたって、血液検査や心電図検査を行うこともあります。時間には余裕を持って来院ください。

2回目以降の診察

継続的な治療が必要な場合には、初診担当医が次回の予約をとります。また、症状によっては、近隣のメンタルクリニックや心療内科クリニックをご紹介いたします。

家族だけの医療相談も可能です

メンタルの病気では、ご本人に受診する気がない場合も少なくありません。その場合には、家族の方が医療相談という形で医師と相談をすることができます。医療相談には健康保険がきかないため、自費で1回5,500円の負担が生じます。医療相談では処方箋を発行することはできませんが、医療相談が改善の糸口になっていくことも少なくありません。事前の予約をお願いいたします。

入院について

当院には精神科救急病棟(42床)と高齢者・認知症病棟(50床)があります。いずれも閉鎖病棟となります。入院が必要な患者様は外来受診時に入院申込をして頂き、順番待ちとなります。順番は、緊急性の高い方、居住地が病院から近い方が優先となります。状況によって当院以外の病院をご紹介することもあります。精神的な疾患では、症状の重症度だけで入院が決まるわけではありません。自宅療養ではゆっくり休養ができない場合、入院した方がより安全と思われる場合など、入院を希望される場合には、遠慮なく外来担当医と相談してください。また、病棟の性格上、興奮の激しい患者様と重大な身体疾患をお持ちの患者様は入院できないこともあります。詳しくは、外来担当医とご相談ください。
高齢者・認知症病棟
精神面や行動面の症状(BPSD)が強くなって、認知症を持った配偶者や両親の自宅介護が難しくなった場合や、施設での生活を継続することが難しくなった場合に、症状の治療を行い、元の場所で生活ができるようにすることを目的とするメンタルケアの病棟です。認知症専門医をはじめとする医師、認知症看護認定看護師をはじめとする看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士が一丸となって、手厚く専門性の高いケアを提供できるよう努めています。
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精神科救急病棟
メンタルケアセンターで認知症以外の方はこちらの病棟になります。写真の病室は個室ですが、個室の他に四人部屋があります。入院による集中的な薬物療法、修正型電気けいれん療法、クロザピンによる薬物療法などを行うことができる病棟です。
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メンタルケアセンター04

特徴的な診療領域

(2023年度)

外来患者

3,413例

 

入院患者

264例

精神科救急入院料病棟(スーパー救急病棟):42床、

高齢者精神科病棟:50床

修正型電気けいれん療法症例

48例 

 

発達障害外来受診患者

13例

毎週木曜日:1枠、月1回水曜日1枠 

対象:中学生以上

リエゾン診療(初診)

615例

 

時間外精神科救急対応

203例

うち措置入院件数 24件

産科カウンセリング外来(産科外来内)

108例

精神科医・公認心理師によるスクリーニング、相談外来

対象:当院産婦人科受診妊婦

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主な対象疾患

●うつ病、 躁うつ病
●統合失調症
●不安障害(強迫性障害、パニック障害などを含む)、 適応障害
●認知症
●身体疾患に伴う精神障害(器質性精神障害、 症状精神病、 せん妄を含む)
●発達障害 (対象は中学生以上です。発達障害のデイケア、就労や社会復帰支援等のプログラムはありません。)
●アルコール精神病(依存症治療の専門プログラムはありません。)
 現在、当センター外来では、カウンセリングの新規対応はしておりません。

スタッフ紹介

診療担当医師

氏名 役職 専門 資格
稲本 淳子
いなもと あつこ
センター長
教授
臨床精神医学全般
精神科救急
社会精神医学
統合失調症
精神保健指定医、
日本専門医機構:精神科専門医・精神科専門指導医
日本精神神経学会:認知症診療医
日本精神科救急学会:認定医制度暫定指導医、
日本臨床薬理学会:臨床薬理指導医
山田 浩樹
やまだ ひろき
准教授 臨床精神医学全般
精神科救急
精神科薬理学
統合失調症
精神保健指定医、
日本精神神経学会:精神科専門医・精神科指導医、
日本精神科救急学会:認定医制度暫定指導医、
精神保健判定医
富岡 大
とみおか ひろい
准教授
臨床精神医学全般
精神腫瘍学
神経心理学
認知症
精神保健指定医、
日本精神神経学会:精神科専門医・精神科指導医、
日本老年精神医学会:老年精神医学会専門医・老年精神医学会指導医、
日本臨床精神神経薬理学会:精神神経薬理学専門医・精神神経薬理学指導医、
日本総合病院精神医学会:一般病院連携精神医学専門医・一般病院連携精神医学指導医、
日本サイコオンコロジー学会:登録精神腫瘍医、
日本精神科救急学会:認定医制度暫定指導医、
認知症サポート医
幾瀨 大介
いくせ だいすけ
講師 臨床精神医学全般
成人期発達障害
精神保健指導医
日本精神神経学会:精神科専門医・精神科指導医
日本精神神経学会:認知症診療医
石井 宏明
いしい ひろあき
助教
臨床精神医学全般
日本医師会認定健康スポーツ医
抗菌化学療法認定医
田中 有咲
たなか ありさ
助教
臨床精神医学全般
精神保健指定医
日本専門医機構:精神科専門医
日本抗加齢医学会:抗加齢専門医
日本精神神経学会:認知症診療医
日本医師会認定産業医
北風 和也
きたかぜ かずや
助教臨床精神医学全般

丸岡 慎太郎
まるおか しんたろう
助教
臨床精神医学全般

工藤 智博
くどう ともひろ
助教臨床精神医学全般
日本専門医機構:救急科専門医
荒木 雅生
あらき まさお
助教臨床精神医学全般

田中 涼
たなか りょう
助教臨床精神医学全般

佐々木 俊平
ささき しゅんぺい
助教 臨床精神医学全般
中島 菜那子
なかじま ななこ
助教
臨床精神医学全般

平山 陽菜
ひらやま はるな
助教
臨床精神医学全般

山里 優
やまざと ゆたか
助教
臨床精神医学全般

山田 真理恵
やまだ まりえ
助教
臨床精神医学全般

非常勤医師

医師名
役職
専門分野
資格
黒沢 顕三 兼任講師 臨床精神医学全般 精神保健指定医
長谷川 澄 兼任講師 臨床精神医学全般 精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医
山口 哲顕 兼任講師 臨床精神医学全般 精神保健指定医
河合 恵太非常勤医師

臨床心理士・公認心理師

医師名
役職
専門分野
資格
小田 道子 臨床心理士・公認心理師 心理療法、心理審査
野村 美香 臨床心理士・公認心理師

外来担当医表

メンタルケアセンター

医療従事者の方へ

研究内容

メンタルケアセンターでは、臨床に有益となるためのさまざまな研究活動を行っています。入院治療における薬物療法の傾向を血液検査のデータとの関連から調査したり、電気けいれん療法の効果と影響する要因を調査したりしています。外来通院の患者さんを対象とした多施設研究である、新規抗うつ薬の長期投与試験を施行(ACCEPT研究、実施責任者:国立精神・神経医療研究センター 中込和幸)に参加しています。認知症では血清抗コリン活性と症状や予後との関連について、リエゾン医療においては、せん妄の薬物療法と効果の検討や自殺予防のための取り組みなど、大学病院の有床精神科病棟の特性を生かした臨床研究を行っています。

医療連携・紹介制度について

外来治療

当院のメンタルケアセンターは完全予約制となっています。患者様には、予約してから受診するようにお伝えください。診療情報提供書がない場合には、選定療養費(7,700円(税込))が別途加算されます。紹介されるときは、診療情報提供書を作成ください。また、既に精神科や心療内科で通院中の医療機関がある場合には、実際に治療中の医療機関からの診療情報提供書も必要です。診察は精神科を専門とする医師が行いますが、院内のご案内は「メンタルケアセンター」または「メンタルケア科」となっています。
当院は薬物療法や修正型電気けいれん療法は多く診察していますが、作業療法、デイケア、ソーシャルスキル訓練、認知行動療法、リ・ワーク、アルコール・薬物リハビリなどのプログラムはありません。

入院治療

メンタルケアセンターの病棟は、精神科救急病棟(42床)と認知症治療病棟(50床)があります。いずれも閉鎖病棟です。健康保険適応です。院内に喫煙所はありません。入院は原則として予約制となっています。外来を受診いただき、入院加療の必要がある場合には、入院予約をいたします。ベッドの空きが出た段階で、当院から患者様またはご紹介頂いた病院様にご連絡いたします。

お急ぎの場合の外来予約

紹介医療機関の医師が、当院メンタルケアセンターの外来受診を急ぐと判断された場合には、優先的に対応いたします。診療情報提供書を作成の上で、当院医療連携室にご連絡ください。早めの外来予約を確保いたします。