消化器・一般外科

診療科紹介

学祖上條秀介先生が掲げられた『至誠一貫』:まごころを尽くして患者さんに尽くす手術治療を実践することを大きな柱とし、第一に倫理観を持って安全性に努めること、第二に根治性、第三に独創性・独自性を持つ治療提供を基軸としています。当該診療科は悪性腫瘍に対する手術件数が飛躍的に増加しており、High volume centerとして低侵襲手術である腹腔鏡下手術を軸に先進的なロボット・コンピューター外科手術を積極的に推進し、患者さんのより一層のQOL向上を目指した質の高い低侵襲外科的治療を提供してまいります。
消化器・一般外科 青木教授主任教授
青木武士

診療体制

外来:初診患者さんは紹介状の有無に関わらず診察可能です。必要な術前検査を施行後、各分野の専門外来を受診して頂きます。
入院:腹腔内臓器の各疾患を担当する消化器外科の特性上、大きく2班に分かれたチーム担当医制を実践しております。手術や周術期管理においては、必ず専門医が所属するチームが担当し診療を行う体制です。
手術:疾患の専門性・手術の難易度が術前カンファレンスで検討され、外科医の技量をもとに手術担当者および参加者、安全性と根治性が確保された術式が決定されます。
夜間及び緊急症例:日直外来医師・当直医師・専門医コールによる緊急手術体制が整えられておりますので、全ての緊急手術が可能です。

診療方針

根治性を維持した低侵襲手術・合併症のない周術期管理・不安を軽減できるような誠意を込めた入院生活の提供を基盤としています。外科治療はチーム医療が基本であり、チームとして1. コミュニケーション、2. 協調・協力ができること、3. 多様性を認め合うこと、4. Innovationが実践できる環境づくりを整えております。日々の診療に外科医同士の協調性、手術に携わる医療スタッフそして周術期に関わる医療スタッフとのシームレスで互いを尊重し合える関係を構築し、合理的で活気に満ちたチーム作りを心がけております。患者さんに対する詳細な病状説明書、周術期管理マニュアルを作成し、患者さんに寄り添い医療スタッフが一丸となったチーム医療体制に重点を置いた治療を行っています。さらに、消化器センターとして消化器内科・放射線科・腫瘍内科の各診療科と密に連携し、個々の患者さんに最適な治療方針を患者さんの要望を伺いながら決定しています。

特徴的な診療領域

  • 全ての臓器領域における内視鏡外科(腹腔鏡‧胸腔鏡)手術を、教室の基軸テーマとして実施しています。内視鏡外科手術率は、胃癌:鏡視下率89.5%、大腸癌:鏡視下率81.7%,肝臓手術:鏡視下率42.7%、胆膵手術:鏡視下率30.8%で、その他、胆石症:鏡視下率96.2%、急性虫垂炎: 鏡視下率96.3%、鼠径・腹壁へルニア:鏡視下率52.9%といずれの領域において内視鏡外科手術が標準術式として確立されています。
  • 安全な腹腔鏡手術を提供するために全ての臓器領域における教室独自の手術手技マニュアルが確立‧運用され、手術手技取得のためのトレーニングシステムが確立されています。
  • また、肝胆膵外科領においては、術前シミュレーションによる患者個別リハーサルを必須とし、積極的な腹腔鏡手術の適用と共に高度技能専門医修練施設(A認定)として血管再建手術を含めた高難度手術治療を提供しています。

主な対象疾患

  • 手術適応となる胃・小腸・大腸・肝臓・胆道・膵臓・脾臓の悪性消化器疾患全般
  • 良性疾患では、胃の粘膜下腫瘍、胆石症、肝・膵嚢胞性疾患、脾臓疾患、骨盤内腫瘍等に積極的に腹腔鏡手術を施行
  • 緊急手術適応となる急性虫垂炎・消化管穿孔・外傷・鼠径ヘルニアの手術対応

より細かな診療内容や特色の詳細

当科の特色として以下の先進的手術治療を提供しています。
  • 上部消化管手術におけるロボット支援手術
  • 高度リンパ節転移を伴う進行胃癌に対する術前化学療法後の根治的手術重症併存疾患を有する高齢者胃癌に対する腹腔鏡内視鏡合
  • 同手術(LECS) 十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)
  • 下部消化管手術における光学技術を用いたナビゲーション手術
  • 肝区域同定を含め、術前シミュレーション、術中ナビゲーション技術を用いた安全性と確実性を兼ね備えた腹腔鏡下肝膵切除術
  • 膵癌に対する化学放射線療法を併用した集学的治療

また、術後SSI合併症ゼロを目指し、全ての臓器領域における周術期管理のマニュアル化を行い実践しています。

専門外来

消化器・一般外科

より細かな診療内容や特色の詳細

肝胆膵疾患の診断と腹腔鏡下手術を含めた手術適応、高度進行肝胆膵悪性腫瘍に対する集学的治療計画の立案と高難度肝胆膵手術の適応を、患者さんご自身の耐術能や予定手術の安全性・疾患根治性と照らし合わせご提案します。セカンドオピニオン対応も行います。

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
青木 武士主任教授
診療科長
肝胆膵の外科日本外科学会指導医、日本肝臓学会指導医・委嘱指導医、日本消化器外科学会評議員・指導医、日本肝胆膵外科学会(評議員)・高度技能指導医・高度技能専門医・技術認定委員、日本再生医療学会(代議員)、日本低温医学会(理事・組織分科会科長・評議員)、日本がん治療認定医、IASGO international medical faculty、ISFGS faculty member、International Hepatobiliary Surgery Fluorescence Consensus Meeting,  
 Invited expert member、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
吉武 理准教授
腎移植センター センター長
腎移植、
腎不全の外科
日本外科学会指導医、日本移植学会代議員・移植認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医、日本透析医学会指導医、臨床研修指導医
渡辺 誠准教授
病棟医長
下部消化管の外科日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本大腸肛門病学会(評議員)・指導医、日本臨床外科学会(評議員)、日本外科感染症学会ICD、日本がん治療認定医・暫定教育医、日本消化管学会胃腸科指導医、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
藤森 聰講師肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会指導医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本肝胆膵外科学会(評議員)、日本がん治療認定医、日本集中治療学会 ICD、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
山崎 公靖講師上部消化管の外科日本外科学会指導医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会指導医、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
加藤 容二郎講師腎移植、腎不全の外科日本外科学会指導医、日本移植学会移植認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医、日本肉腫学会(代議員)・認定指導医・肉腫専門医、Assistant Professor of Clinical Medical Sciences in Medicine-Columbia University
草野 智一講師
診療科長補佐
肝胆膵の外科日本外科学会指導医、日本消化器外科学会指導医、日本肝臓学会専門医、日本肝胆膵外科学会(評議員)、日本低温医学会(評議員)、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
松田 和広講師肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本肝胆膵外科学会(評議員)、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
伊達 博三講師上部消化管の外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
渡邊 良平講師
上部消化管の外科 日本外科学会専門医、日本消化器外科指導医、日本消化器内視鏡学会指導医、日本消化器病学会専門医、日本臨床外科医学会(評議員)、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本がん治療認定医、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
野垣 航二講師
肝胆膵の外科日本外科学会専門医、臨床研修指導医
小沢 慶彰助教下部消化管の外科 日本外科学会専門医、臨床研修指導医
田代 良彦講師
肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本再生医療学会認定医、日本癌治療学会認定医、消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医
和田 友祐助教肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本腹部救急医学会認定医
柴田 英貴助教肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本がん治療認定医、消化器がん外科治療認定医
北島 徹也助教下部消化管の外科日本外科学会専門医
冨岡 幸大助教肝胆膵の外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、消化器がん外科治療認定医、日本肝臓学会専門医
平井 隆仁助教肝胆膵の外科日本外科学会専門医、集中治療学会ICD
内田 茉莉依助教肝胆膵の外科 
齊藤 和彦助教肝胆膵の外科 
山崎 達哉助教肝胆膵の外科日本外科学会専門医
望月 清孝助教  
長石 将大助教

篠原 由加里助教

笹本 優大学院

井関 貞仁大学院

渡邊 健専攻医

大浦 敬介専攻医

片山 諒専攻医

宮坂 俊専攻医

幕内 陽亮専攻医

松根 佑典専攻医

新谷 隆兼任講師ヘルニア外科日本外科学会専門医、日本消化器外科学会指導医、日本内視鏡外科学会技術認定医
三田村 圭太郎兼任講師肝胆膵の外科日本外科学会専門医
加藤 正典兼任講師内視鏡治療日本外科学会登録認定医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医

外来担当医表

消化器・一般外科

医療従事者の方へ

研究内容

科学技術研究費
  • 消化器癌における術中リアルタイムがん診断自動解析システムの新規開発
  • 肝腫瘍に対する肝表層血管構造のAI診断に基づくリアルタイム解析システムの開発
  • 血液繊維素溶解系因子による虚血再灌流障害の制御機構の解明と臨床応用
  • 少子化対策としての心停止下提供子宮移植普及へ向けた基礎研究(動物実験モデル)
多施設共同研究
  • 肝胆膵外科領域における画像解析用画像変換機能と診断法および診断サポート装置の解析(分担研究)
  • 切除不能膵癌に対するFOLFIRINOX療法またはゲムシタビン+ナブパクリタキセル併用療法により切除可能と判断された膵癌患者の登録解析研究(分担研究)
  • 十二指腸癌外科的切除症例の臨床病理学的因子と予後に関する研究(分担研究)
  • 外科術後のQOL値を明らかにするPROとフィードバックシステムの構築と実装研究(分担研究)
教室研究テーマ
a) 救急外科領域
  • 虚血性腸疾患に対する光学技術を用いた腸管切除術

b)上部消化管
  • 腹腔鏡下(ロボット支援下)胃切除術における安全な切除断端確保のための光学技術を用いた腫瘍マーキング
  • 腹腔鏡下噴門側胃切除術における光学技術を用いた切除範囲の決定と残胃の血流評価
  • 光学技術を用いたセンチネルノードナビゲーション手術のLECS(腹腔鏡内視鏡合同手術)への応用
  • 緩和的LECSの臨床応用(重症並存疾患を有する高齢者、出血コントロール目的など)
  • 肥満手術

c)下部消化管
    • 下部消化管手術における光学技術を用いたナビゲーション手術

d)肝胆膵
  • 術前シミュレーションにより精緻に立案された腹腔鏡下肝胆膵手術
  • 光学技術を用いた正確な肝区域同定法の確立と高難度腹腔鏡下系統的肝切
  • Holography技術を応用した腹腔鏡下肝胆膵手術支援と肝区域染色法の開発
  • 胆嚢炎に対する光学技術を用いた胆管損傷回避する腹腔鏡下胆嚢摘出術
  • 人工知能を用いた手術ナビゲーションの構築
  • 光学技術とプロジェクションマッピングを用いた肝胆膵ナビゲーション手術

診療実績

外来患者数

2021年度外来件数7,730件

入院患者数

2021年度入院件数984件

手術実績

2021年度 胃癌 72、十二指腸腫瘍 9、大腸癌 130 、肝臓癌 68、膵臓/胆道癌 64、胆石症 108、ヘルニア 104、虫垂炎 103 、その他 143

入院疾患別実績

2021年度 胃疾患 74、十二指腸疾患 9、大腸疾患 140、肝疾患 73、膵/胆疾患 71、胆石症 110、ヘルニア 107、虫垂炎 107、消化管穿孔 82、その他 68

医療連携・紹介制度について

月曜日から土曜日の終日、常時紹介患者さんの診察を外来担当医が行っております。迅速かつ密接な医療連携を心がけており、ご紹介いただく際には昭和大学病院医療連携室(電話03-3784-8400、FAX 03-378-8822)へご連絡をお願い致します。緊急の治療を要する患者さんのご紹介に関しましては、当科外来担当医師PHS(電話 03-6426-3325)へご連絡をお願い致します。専門医外来は予約制となり、医療連携室を介してご希望の受診日時をご案内致します。検査の施行状況により、術前検査等を外来担当医が予定させて頂いた後に専門医の診察を予定させて頂く場合もございます。手術後は定期的な処方・診察を含め、出来る限りかかりつけ・ご紹介を賜りました先生へ逆紹介させて頂き、消化器センター外来との”2主治医制”で、密に連携を継続しながら併診させて頂きます。地域の医療連携を強化し学内外診療機関の先生方から信用・信頼をしていただくため安全・確実な医療提供を心がけてまいります。