脳神経センター 脳神経外科

診療科紹介

 血管内治療×直達手術で、最適な脳神経外科治療を追求する

脳外_津本 2診療科長
津本 智幸
昭和医科大学藤が丘病院 脳神経外科では、脳血管内治療と直達手術(開頭手術)の双方に高い専門性を持ち、患者さん一人ひとりの病態に応じた最適な脳神経外科治療を提供しています。

脳動脈瘤や脳血管奇形などの脳血管疾患に対する血管内治療・直達手術に加え、脳腫瘍手術や機能的脳神経外科手術(顔面けいれん・三叉神経痛など)にも対応し、幅広い脳神経外科疾患を診察しています。

低侵襲な血管内治療から確実性を重視した直達手術まで、疾患や病態に応じて最適な治療法を選択するハイブリッド脳神経外科診療が当科の特長です。

また、「もし自分の家族であればどの治療を選ぶか」という視点を大切にし、患者さんとご家族が安心し納得できる医療の提供を心がけています。
主な対象疾患
  • 脳動脈瘤(セカンドオピニオンを含む)
  • 硬膜動静脈瘻、脳動脈奇形
  • 脳腫瘍
  • 顔面けいれん・三叉神経痛
Best Doctors 2024-2025選出

診療科長 津本 智幸は、The Best Doctors 2024-2025に選出されております。

The Best Doctors 2024-2025(津本 智幸)

※The Best Doctorsとは、米国ベストドクターズ社:Bostonが名医として認定した称号です。ベストドクターズ社のBest Doctors選出方法は、膨大な数の医師に対して「もし、あなたやあなたの家族が、あなたの専門分野の病気にかかった場合、どの医師に治療をお願いしますか?」とアンケートを行い、その中である一定以上の評価を得た医師をBest Doctorsに選出するというものです。この調査は定期的に行われ、医師のデータベースは随時更新されます。したがってデータベース内には常に最前線で活躍している、経験豊富な医師のみが登録されています。

当科の強み

1.高度な脳血管内治療をより安全に提供
当科では、以下の最新技術を用いて、脳血管内治療を安全に行っています。
  • フローダイバーターW-EBを用いた脳動脈瘤治療
 ※W-EB:手術前後の抗血小板療法を短縮でき、安全な塞栓が可能。
  当科は日本での初期導入施設であり、津本はW-EBプロクター資格を有する。
  • 硬膜動静脈瘻脳動静脈奇形に対する塞栓術および摘出術
  • iMED Technologies社のNeuro-Vascular Assist(脳血管内治療支援AIシステム)を日本で先駆けて導入
W-EB
W-EB
Neuro-Vascular Assist
Neuro-Vascular Assist
2.脳腫瘍・機能的脳神経外科への積極的な取り組み
2025年からは、従来の脳血管障害治療に加え、
  • 脳腫瘍に対する開頭腫瘍摘出術
  • 顔面けいれん・三叉神経痛に対する神経血管減荷術(MVD)
などの機能的脳神経外科手術にも積極的に取り組んでいます。
血管内治療で培った精微な解剖理解と、直達手術の技術を融合させることで、安全性と根治性を両立した治療を目指しています。

StealthStation Surgical Navigation System (Medtronic社)StealthStation Surgical Navigation System (Medtronic社)
3.脳卒中センターによる総合的治療体制
脳神経内科と共同で脳神経センターを運営し、開頭手術・血管内治療・内科医療を組み合わせた括的な脳卒中治療を提供しています。
循環器センターともに連携し、急性期治療から再発予防まで一貫した診察体制を整えています。
当科スタッフは専門医資格を有し、24時間365日、脳卒中救急に対応しています。
手術実績
2025年 手術実績(総手術数 252例)
2025年は、脳血管内治療を中心とした脳血管障害治療に加え、脳腫瘍手術および機能的脳神経外科手術の症例が増加し、手術件数は前年より約30例増加しました。
当科では血管内治療と直達手術を組み合わせたハイブリッド脳神経外科診療を特徴とし、脳血管障害、脳腫瘍、機能的脳神経外科まで幅広い手術を行っています。

主な手術件数
脳動脈瘤(62例)

  • 開頭クリッピング術            6例         
  • 動脈瘤コイル塞栓術           31例
  • フローダイバーター留置術           25例
→血管内治療を中心に、動脈瘤の形態に応じて最適な治療法を選択しています。
脳血管内治療
  • 硬膜動静脈瘻  塞栓術         9例
  • 頸動脈ステント留置術            17例
  • 急性期血行再建術                                 15例
→急性期脳梗塞に対する血栓回収を含め、脳血管内治療を積極的に行っています。
開頭手術
  • 開頭腫瘍摘出術                                  30例
→安全性を重視し、ナビゲーションシステムなどを用いた精密な腫瘍手術を行っています。
機能的脳神経外科 
  • 神経血管減荷術(MVD)          5例
→顔面けいれん・三叉神経痛に対する根治的手術を行っています。

脳動脈瘤治療の実績
当科では2000年以降、脳動脈瘤治療を400例以上経験しています。
  • 未破裂脳動脈瘤               345例
  • 破裂脳動脈瘤                100例
スライド3
スライド4
未破裂脳動脈瘤治療の推移
現在の未破裂脳動脈瘤治療は
  • コイル塞栓術 約30%
  • W-EB治療 約30%
  • フローダイバーター 約30%
  • 直達手術(開頭クリッピング)約10%
と、バランスよく最適な脳動脈瘤治療を提供しています。
W-EB治療(当科の特徴)
W-EBは抗血小板薬を最小限で治療できる低侵襲デバイスです。
当科は日本での初期導入施設であり、診療科長 津本智幸はW-EBプロクター資格を有しています。
研修・教育施設認定について
下記のとおり、施設認定されております。

  • 日本脳神経外科学会認定 研修施設      【施設番号:237】 ※専門医取得可能
  • 日本脳血管内治療学会認定 専門医研修施設  【施設番号:14-13】 ※専門医取得可能
  • 日本脳卒中学会 研修教育病院        【認定番号:第103号】 ※専門医取得可能
  • 横浜市青葉地区における3次救急疾患受け入れ指定施設
    当院で、研修、専門医取得をお考えの先生は、いつでもご相談ください。
    昭和医科大学藤が丘病院 脳神経外科 Email : nsfujigaoka@med.showa-u.ac.jp

主な対象疾患

  • 脳腫瘍:髄膜種、超神経腫瘍などの良性腫瘍全般、神経膠腫、神経膠芽腫、悪性リンパ腫、転移性脳腫瘍
  • 脳血管障害:未破裂脳動脈瘤、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻、内頚動脈狭窄症、脳梗塞
  • 機能障害:顔面痙攣、三叉神経痛
  • 水頭症:特発性正常圧水頭症
  • 神経外傷:慢性硬膜下血腫、急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫

専⾨外来

脳神経センター 脳神経外科

スタッフ紹介

医師名 役職 専門分野 資格
津本智幸医師 HPスタッフ紹介用_edited-1 津本 智幸 教授 脳血管内治療
脳血管障害
日本脳神経血管内治療学会指導医
日本脳神経外科学会指導医
日本脳卒中学会専門医
松田Dr.  松田 芳和講師脳血管内手術
脳卒中
日本脳神経血管内治療学会指導医
日本脳神経外科学会指導医
日本脳卒中学会専門医
中山Dr中山 禎理講師脳血管障害
脳卒中
脳腫瘍
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療専門医
日本脳卒中学会専門医
1711000523703 久保 美奈子 講師
脳血管障害
脳卒中
水頭症
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医

入江 亮
助教
脳血管障害
脳卒中
顔面痙攣
三叉神経痛
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
1693447550190 佐藤 常志 助教 脳血管障害
脳卒中
日本脳神経外科学会専門医

長坂 卓也助教脳血管障害
脳卒中
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳卒中学会専門医
1773824375216平戸 麻里奈助教脳血管障害
脳卒中
日本脳神経外科学会脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医

外来担当医表

脳神経センター 脳神経外科

医療従事者の⽅へ

研究内容

基礎研究

  • 脳血管病変の流体解析
  • 硬膜動静脈シャントにおける発生機序における分子生物学的アプローチ

臨床研究

  • 脳動脈瘤に対する各種ステントを用いた治療法の開発
  • 再発脳動脈瘤に対する流体解析に基づく新たな治療法の開発
  • ONYXを用いた脳動静脈奇形に対する新たな塞栓術の開発
  • 内頚動脈慢性期完全閉塞症に対する再開通療法の適応、有用性に関する研究
  • 内頚動脈狭窄症高危険群に対する安全ステント留置術の開発
  • 頭蓋内脳主幹動脈狭窄症に対する血管内治療の有用性に関する研究
  • 内頚動脈狭窄症に対するステントデザインの差による治療性の差(プラーク突出の予防)に関する多施設共同研究(WASCOT-CAS)
  • 超急性期脳虚血に対する血管内再開通療法の有用性に関する研究
  • 硬膜動脈シャントに対する静脈洞を温存した血管内治療法の開発

医療連携・紹介制度について

24時間365日断らない“脳卒中医療”を提供しています

当科は、24時間365日体制ですべての脳卒中に迅速に対応し、急性期から慢性期まで幅広い治療を提供致します。
また、地域連携の取り組みとして、定期的に報告会を開催し、かかりつけ医の先生方と連携・協力して地域の医療活動に従事しております。
特に下記の疾患で治療をお考えの方、また他院で治療が困難だといわれている方は、是非一受診してください。

  • 脳動脈瘤
  • 脳および脊髄動静脈奇形
  • 硬膜動静脈シャント(拍動性耳鳴りが主訴のことが多い)
  • 内頚動脈閉・狭等の脳主幹動脈閉塞性病変
  • 頭頸部血管腫 等

救急患者さん

救急対応を要する患者さんの場合は、医師直通の脳卒中ストロークホットラインへご連絡ください。
※ホットライン番号につきましては、救急隊および地域の先生方へ直接ご案内させて頂いております。

後日受診される患者さん

当院では、ご受診される患者さんに「診療情報提供書(紹介状)」をお持ちいただいております。
紹介状をお持ちの場合に限り、事前の予約および予めカルテの作成が可能です。
紹介状をご用意の上、地域医療連携室までお電話ください。

※事前受診予約(紹介状が必要です)
 地域医療連携室 045-974-6701

 (月~土:9時~17時)