脳神経外科

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昭和大学病院治療実績 2013-2024


詳しくは脳神経外科運営サイトもご覧ください。
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脳動脈瘤の治療を得意としており、力を入れています




         


頚部頚動脈狭窄
頚部頚動脈狭窄の治療も当科が得意とするところです。水谷が主導した頚動脈内膜剥離術は約900件,寺田友昭教授が主導した頚動脈ステントは1500件を超える治療数となっています。
昭和医科大学病院における頚動脈内膜剥離術の成績はほぼ99%と安定しています。

脳腫瘍、機能外科
昭和医科大学脳神経外科では、脳血管障害と同じく脳腫瘍下垂体腺腫、髄膜腫、神経鞘腫、神経膠腫、転移性脳腫瘍など)、機能外科(顔面けいれん、三叉神経痛)に力を入れています。これらの担当は清水克悦 教授です。清水教授は、手術難度の高い頭蓋底腫瘍、聴神経腫瘍の経験も豊富です。また、片側顔面けいれん、三叉神経痛では低侵襲の鍵穴手術を行い、日本で有数の症例数を誇り、脳ベラを使わない、鍵穴手術で、合併症も少なく治療成績も良好です。全国から患者さんが紹介されてきます。
下垂体腺腫をはじめとする下垂体腫瘍(下垂体腺腫、頭蓋咽頭腫、ラトケ嚢胞、脊索腫など)の担当は、谷岡准教授です。開頭を必要としない経鼻的手術を行っており、鼻の穴から神経内視鏡を挿入して手術を行います。低侵襲で安全な治療を行っており、経験数も豊富です。
てんかん外科
昭和医科大学脳神経外科は更に、薬物治療が困難な難治性てんかん患者さんを対象とした外科治療にも取り組んでおり、てんかん外科施行施設として認定されています。こちらの担当は佐藤洋輔 助教です。
佐藤洋輔 助教は、てんかん外科の中心であるトロント(カナダ)への留学を経て、新潟大学から昭和医科大学脳神経外科に移籍しました。てんかん外科は脳神経外科の中でも特に脳の機能に配慮しながら確かな技術に基づいて、病巣部を最小限度の侵襲で処理する必要があります。佐藤洋輔助教は、脳動脈瘤をはじめとする脳血管障害の手術、脳腫瘍の手術の経験も豊富で、てんかん焦点を発見する技術において学会賞等を受賞し、理論と技術の両方を兼ね備えています。
てんかん外科は、ニーズの割には専門家が少なく、佐藤洋輔助教を中心としたてんかん外科チームを昭和医科大学脳神経外科に立ち上げることができることで、多くの難治性てんかんの方へ貢献できる体制になりました。
小児から成人までの難治性てんかん患者さんを対象とし、特に小児の患者さんは小児科とも協力して治療にあたります。ビデオ脳波記録、3テスラ高磁場MRI、脳血流検査などを用いて詳細な術前評価を行っています。頭蓋内電極留置術、開頭手術,迷走神経刺激療法を含めたてんかん外科すべてに対応しています。また、てんかん外科の適応可否に関するご相談にも応じます。
小児科、神経内科、精神科など他の診療科と連携して、てんかん専門医の育成および指導教育も行っており、てんかんに関する科学的研究にも積極的に取り組んでいます。
治療経験と実績
水谷が科長となった前任地の東京都立多摩総合医療センターから昭和医科大学での2001年7月-2021年の期間にわたって主導した脳神経外科手術件数が10963件でした。その中でも術者、指導助手、監修者として、脳動脈瘤クリッピング術1997件、頚部頚動脈内膜剥離術925件、脳血管バイパス術509件、脳腫瘍摘出術1359件と日本有数の規模の手術にかかわってきました。また脳動静脈奇形 (AVM) の手術経験も100件を超えています。また昭和医科大学藤が丘病院寺田友昭教授の血管内治療経験は3000件近くとなっています。

脳血管障害の手術においては、2017年4月より技術認定制度が導入され、脳動脈瘤開頭術、頚動脈内膜剥離術、バイパス術の3つの手術経験が認定医、指導医の手術資格の対象となります。昭和医科大学脳神経外科は上記3つの手術数が多く、認定医、指導医を輩出しています。
診療のコンセプト
多くの手術において安定した結果を出すためには、"安全、確実"が何より大切だと考えています。すべての患者さんについて、その一人一人について、スタッフ一同できめ細かくデータを検討し、最新の画像システムを取り入れて、切らないことも含めて、最良の治療方針を、お勧めしています。手術を受けられた方は、定期検査を施行し長期にわたりフォローを行っています。

充実した研修体制のもと、研修医、入局者を広く募集しています。

急性期脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血)、頭部外傷を中心とする2-3次救急疾患は24時間体制で積極的に受け入れています。スタッフ一同、よろしくお願いいたします。
臨床研究

臨床研究オプトアウト


個人情報の取り扱いについて
当施設は日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japanese Neurosurgery Database: JND)に協力しています。当院で治療や手術を受けられた患者さんの臨床データを解析させていただき,脳神経外科医療の質の評価/向上に役立出ることを目的としています。 また,患者さんの映・画像(検査/術中)を含めた臨床データは,学会/研究会や学術雑誌等への発表などの学術活動,あるいは啓蒙活動等に使用させていただく場合がございます。 これらに際しては,個人を特定することができないように細心の処理を行い,患者さんの個人情報,プライバシーは完全に保護されます。ご理解とご協力をお願い申し上げます。 上記についてご協力頂けない場合は,担当医にお申し出下さい。ご協力を拒否されても,患者さんに何ら不利益となることはございません。

診療体制

一般外来の他、脳動脈瘤、頚部頸動脈狭窄、脳動静脈奇形(AVM)、バイパス術が必要な脳血管障害、脳腫瘍、顔面けいれん等手術の相談や手術や血管内治療が必要となる方には、専門スタッフによる診察、治療の体制を敷いています。またセカンドオピニオンにも対応しております。くも膜下出血、脳出血、急性期脳梗塞を中心とする2-3次救急疾患は24時間体制で積極的に受け入れています。

治療方針

多くの手術において安定した結果を出すためは、"安全、確実"が何より大切だと考えています。手術や血管内治療を受けられる方についてはもちろん、すべての患者について、その一人一人について詳細にデータを検討し徹底的に治療方針、手術の方法をきめ細かくスタッフ一同で討議して治療にあたっています。

特徴的な診療領域

  1. 脳動脈瘤の手術
    多数の経験を生かしたクリッピングテクニックや、バイパス術、頭蓋底外科手技、モニタリングを用いて、通常施設では治療困難とされる脳動脈瘤の手術を行っています
  2. 脳血管内治療
  3. 頚部頚動脈狭窄の治療
    多数の経験を生かした内膜剥離術(CEA), 頚動脈ステント(CAS) の治療適応の判断、手術循環器内科と治療協力しています
  4. 脳動脈バイパス術
    脳梗塞、脳虚血、動脈瘤治療におけるすべてのバイパス術
  5. 脳腫瘍の治療
    腫瘍の種類に応じて他の診療科と連携し、多方面からの治療を検討しています
  6. 顔面けいれん、三叉神経痛の手術
  7. てんかんの手術
    最新技術を用いた最新技術を用いた脳波解析、脳機能マッピング、ニューロナビゲーションなどを駆使して、てんかん治療と機能温存を両立するため徹底的に詳細な評価を行います。顕微鏡テクニックも生かして“安全、確実”なてんかん焦点切除、選択的海馬扁桃体切除術、迷走神経刺激装置の埋込み術などを実践します。

主な対象疾患

  • 脳動脈瘤
  • 解離性脳動脈瘤
  • 頸動脈狭窄症
  • 脳梗塞、虚血性脳血管障害
  • 脳動静脈奇形(AVM)
  • 硬膜動静脈瘻(dAVF)
  • もやもや病
  • 脳卒中全般
  • 脳腫瘍、頭蓋底腫瘍、眼窩内腫瘍
  • 神経膠腫、神経膠芽腫
  • 下垂体腫瘍、間脳下垂体腫瘍
  • 顔面けいれん、三叉神経痛
  • 難治性てんかん
  • 頭部外傷
  • 水頭症

専門外来

脳神経外科
  • 動脈瘤専門外来
  • 頚部頚動脈狭窄外来
  • 脳腫瘍専門外来
  • 間脳下垂体専門外来
  • 顔面けいれん、三叉神経痛専門外来
  • 難治性てんかん外来

スタッフ紹介





医師名役職専門分野資格
20250401_お顔写真(諸藤 陽一先生)_20250324 諸藤 陽一主任教授脳血管障害
脳血管内治療
脳卒中の外科
血液脳関門
中枢神経薬理
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会 脳卒中専門医
日本脳神経血管内治療学会認定 専門医
清水 克悦
清水 克悦
 教授顔面けいれん、三叉神経痛の手術
良性腫瘍(髄膜腫、聴神経鞘種ほか)
頭蓋底腫瘍・眼窩内腫瘍
胚細胞腫瘍など
脳動脈瘤クリッピング術
頚部頚動脈内膜剥離術、バイパス術
 脳虚血耐性の基礎研究
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
17667  佐藤 洋輔教授(兼担)
脳機能解析・デジタル医学研究所
てんかん外科
てんかん関連脳腫瘍
臨床神経生理学
脳神経外科一般
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本てんかん学会専門医・指導医
迷走神経刺激療法(VNS)資格認定医
定位的頭蓋内脳波(SEEG)資格認定医
日本臨床神経生理学会脳波専門医
術中脳脊髄モニタリング専門医
脳外科 谷岡
谷岡 大輔
准教授間脳・下垂体疾患
アクロメガリー(先端巨大症
ホルモン産生下垂体腫瘍
頭蓋底腫瘍
内視鏡下経鼻的腫瘍摘出術
神経内視鏡手術
脳室内腫瘍・内視鏡下血腫除去術
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
日本内分泌学会認定 内分泌代謝科専門医(脳神経外科部門)
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
1618813831897
鷲見 賢司
講師脳血管障害
脳動脈瘤クリッピング術
頚部頚動脈内膜剥離術
バイパス術
良性腫瘍
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
日本脳卒中の外科学会技術認定医
松田 芳和先生_20211101_v4 松田 芳和
講師脳血管内手術
脳卒中
脳神経外科一般
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定 専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
中條 敬人 先生_20221128 中條 敬人講師脳血管障害(脳動脈瘤、頸動脈狭窄症、頭蓋内・外血管狭窄/閉塞症、もやもや病など)
血管内治療(脳動脈瘤、頸動脈狭窄症、頭蓋内・外血管狭窄、脳動静脈奇形、硬膜動静脈瘻など)
脳卒中全般(急性期再開通療法など)
その他、脳神経外科全般
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定 専門医
日本脳卒中の外科学会認定 技術認定医
お顔写真(松本 政輝) 松本 政輝講師
診療科長補佐
医局長
脳血管障害の手術
良性脳腫瘍(髄膜腫、超神経鞘腫など)
頭蓋底腫瘍
顔面けいれん・三叉神経痛の手術
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
日本脳卒中の外科学会 技術認定医
日本神経内視鏡学会 技術認定医
お顔写真(小林 裕介)_20240327 小林 裕介講師 脳腫瘍
悪性脳腫瘍
神経膠腫(グリオーマ)
脳神経外科一般
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本神経内視鏡学会 技術認定医
日本がん治療認定医機構認定 がん治療認定医
20240912_お顔写真(新井 晋太郎先生)_v2  新井 晋太郎講師脳血管障害の手術
良性腫瘍の手術
脳神経外科一般
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
日本脳卒中の外科学会 技術認定医
日本神経内視鏡学会 技術認定医
近 貴志 先生_20240409 近 貴志助教脳神経外科一般
脳腫瘍
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
20230818_相浦 遼先生_お顔写真 相浦 遼助教脳神経外科一般
脳血管障害
脳血管内治療
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定 専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
東園 和也先生_お顔写真_20220420 東園 和也助教脳神経外科一般日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
20240902_お顔写真(光樂 泰信先生)_3-4_20240902_v2 光樂 泰信助教脳神経外科一般日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳神経血管内治療学会認定 専門医
坂口 顕弘先生_お顔写真_20230629 坂口 顕弘助教脳神経外科一般日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
20240828_お顔写真(佐藤 悠貴先生)_3-4_20240829 佐藤 悠貴助教(医科)

名取 郁哉先生_お顔写真_20220411_v2 名取 郁哉助教(医科)
専攻医4年次
櫻井 亮太先生お顔写真_20240225_IMG_3132   櫻井 亮太助教(医科)
専攻医3年次
お顔写真(櫻木 佑太先生)_20240604_v2 櫻木 佑太助教(医科)
専攻医2年次
お顔写真(田中 翼先生)_20240604_v3   田中 翼助教(医科)
専攻医2年次
お顔写真(寺嶋 淳先生)_20240604_v2   寺嶋 淳助教(医科)
専攻医2年次
水谷 徹    水谷 徹 特任教授
(昭和医科大学江東豊洲病院)
脳血管障害
脳動脈瘤クリッピング術
頚部頚動脈内膜剥離術
バイパス術
解離性脳動脈瘤、脳血管病理、良性腫瘍(聴神経腫瘍、髄膜腫ほか)
日本脳神経外科学会認定 脳神経外科専門医
日本脳卒中学会認定 脳卒中専門医
日本脳卒中の外科学会技術指導医

外来担当医表

脳神経外科

医療従事者の方へ

研究内容

  1. 脳ドックと連携した未破裂脳動脈瘤の疫学的研究
  2. ワークステーションとフュージョン画像を用いた手術シミュレーションに関する研究
  3. 口腔内細菌と脳神経疾患との関連
  4. 安全有効な後頭蓋窩開頭法に関する研究
  5. カダバーを用いた頭蓋頚移行部の解剖に関する研究
  6. 医療用画像の研究と3Dフュージョン画像への応用
  7. てんかん脳波の非線形デジタル解析
  8. てんかん病理と脳波の関係性の研究
  9. 高密度(256チャネル)脳波を用いたてんかん原性部可視化技術の開発
  10. インドシアニングリーン輝度解析によるバイパス術後過灌流症候群の術中予測法の開発
  11. マルチモダリティMixed Reality(MR)技術によるてんかん外科術中イメージングの研究
  12. 原発性悪性脳腫瘍患者に対する標準治療成績を調査するコホート研究 (MG-Control Study)
  13. 脳腫瘍の遺伝子解析ならびに薬剤感受性の検討
  14. Mixed Reality技術による術前シミュレーションの有効性とその将来性に関する研究

医療連携・紹介制度について

地域の各病院、医院と重点的な医療連携体制をとっています。患者をご紹介いただける場合は、紹介状と画像をなるべくご用意していただくようお願いいたします。治療終了後は基本的に紹介元にお返事を差し上げ、かかりつけの先生に積極的に患者をお戻ししています。