リハビリテーション科

お知らせ

診療科・センター紹介

リハビリテーション科_依田光正診療科長
依田 光正
医療は「治療・予防・リハビリテーション」の三つの柱から成り立っています。これらは、言葉をかえると「生命・健康・生活(暮らし)を支える」とも言われています。昭和大学は医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部(看護学科・理学療法学科・作業療法学科)、8つの附属病院を有する医療系総合大学です。昭和大学リハビリテーション医学講座はこの特徴を最大限に生かし患者の生命、健康、暮らしを支えることを目標としており、当院のリハビリテーションもその理念のもとに診療を行っております。
昭和大学付属病院のなかでも当院は横浜市北部地域の急性期医療およびに専門的医療を担っており、多くの患者が入院されます。当科では入院患者がより早期に、より良い社会復帰していただくように、リハビリテーション専門医による指示・統括の下、リハビリテーションアプローチを行っております。 当院で施行している機能療法は、これまで理学療法と作業療法のみでしたが、2020年4月から言語療法も開始しました。機能療法は入院患者に特化しており、原則的に外来での機能療法は行っておりません。

診療体制

常勤医師1名、非常勤医師1名で診療にあたっています。ともに日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医を取得しており、専門的なリハビリテーション医療を担当しています。また、当院のリハビリテーション室に所属する療法士は、理学療法士12名・作業療法士6名・言語聴覚士1名です。

診療方針

早期リハビリテーション

リハビリテーションを早期から開始することが良好な結果につながることがエビデンスとして明らかになってきており、リハビリテーションの開始時期は年々早くなってきています。当院においても、まだ病状が不安定な時期である救急センターや集中治療室など超急性期から積極的にリハビリテーションを開始しております。また、そのほかの病棟においてもリハビリテーション依頼から開始までのタイムラグをなるべくなくすようにしております。

チームアプローチ

リハビリテーションは様々な職種の関わりが必要であり、多職種によるチーム医療が重要となります。当科においても多職種によるカンファレンスを定期的に行い、方向性や目標などを再確認しながらリハビリテーションを進めております。また、栄養サポートチーム・褥瘡管理チームなどの多職種参加型横断的活動を重要視しております。特に、摂食嚥下障害に関しては、当科医師が嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査などの評価後に、言語聴覚士・作業療法士による嚥下訓練、病棟看護師による摂食機能療法を行い、嚥下サポートチームのカンファレンス・回診でフォローしていく包括的なアプローチを行っております。

紹介医療機関の先生方へ

当科には入院病床がありませんので、入院でのリハビリテーションが必要な患者は昭和大学藤が丘リハビリテーション病院などの関連リハビリテーション専門病院に相談をさせていただいております。
また、外来での機能療法は行っておらず、外来担当医表にも当科の枠はございませんが、当科の得意とする摂食嚥下障害に対する嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査などの嚥下機能検査や、脳卒中片麻痺による痙縮に対するボツリヌス療法は外来でも実施可能です。そのほかにもリハビリテーション科専門医にご質問・ご相談がございましたらお電話でお問い合わせいただければと思います。

特徴的な診療領域

2019年の実績

理学療法
  1. 脳血管疾患等リハビリテーション料:13,382単位 /10,191人
  2. 運動器リハビリテーション料:10,159単位 /6,783人
  3. 呼吸器リハビリテーション料:9,498単位 /8,090人
  4. 廃用症候群リハビリテーション料:7,092単位 /5,572人
  5. がん患者リハビリテーション料:1,194単位 /986人
作業療法
  1. 脳血管疾患等リハビリテーション料:7,318単位 /5,860人
  2. 運動器リハビリテーション料:7,563単位 /5,331人
  3. 呼吸器リハビリテーション料:643単位 /560人
  4. 廃用症候群リハビリテーション料:475単位 /383人
(各療法とも20分:1単位で行われています。)

主な対象疾患

リハビリテーションの対象は疾患から生じる“障害”であり、あらゆる疾患が対象となります。
当院で機能療法(理学療法・作業療法・言語療法)が行われている疾患別リハビリテーション群は以下の通りです。

1.脳血管疾患等リハビリテーション料

脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など急性発症した脳血管疾患、脳腫瘍・脳膿瘍・脊髄損傷・脊髄腫瘍など急性発症した中枢神経疾患、多発性神経炎・多発性硬化症・末梢神経障害などの神経疾患、パーキンソン病・脊髄小脳変性症など慢性の神経筋疾患など

2.運動器リハビリテーション料

脊椎損傷、体幹・上・下肢の外傷・骨折、切断・離断、運動器の悪性腫瘍など

3.呼吸器リハビリテーション料

肺炎・無気肺など急性発症した呼吸器疾患、肺腫瘍・胸部外傷その他の呼吸器疾患手術後、慢性閉塞性肺疾患(COPD)・気管支喘息・気管支拡張症・間質性肺炎・神経筋疾患で呼吸不全を伴う患者・気管切開下の患者・人工呼吸管理下の患者・肺結核後遺症などの慢性の呼吸器疾患、食道癌・胃癌・肝臓癌・咽喉頭癌などの手術前後の呼吸機能訓練を要する患者など

4.廃用症候群リハビリテーション料

急性疾患等に伴う安静による廃用症候群

5.がん患者リハビリテーション料

入院中にがんの治療のための手術・化学療法・放射線治療・造血幹細胞移植が行われる患者、末期がんで在宅復帰を目的としている患者
また、当院にはメンタルケア病棟があり、精神科作業療法を行っています。

スタッフ紹介

医師名
役職
専門分野
資格
依田 光正
よだ みつまさ
診療科長・准教授摂食嚥下リハビリテーション、早期リハビリテーション、痙縮治療日本リハビリテーション医学会:リハビリテーション科専門医・認定医・指導医
日本内科学会:認定内科医
日本脳卒中学会:専門医
日本摂食嚥下リハビリテーション学会:認定士
身体障害者福祉法第15条指定医
義肢装具等適合判定医師
TNT研修会受講終了

非常勤

医師名
役職
専門分野
資格
吉田 瑞
兼任講師高次脳機能障害

医療従事者の⽅へ

研究内容

おもに、(1)周術期医療とリハビリテーション医療に関する臨床研究、(2)摂食嚥下障害に関する臨床研究、(3)障害児療育に関する臨床研究、(4)がんのリハビリテーションに関する臨床研究を行なっています。
将来的なテーマとして、(5)慢性閉塞性肺疾患・間質性肺炎の包括的リハビリテーションに関する臨床研究を予定しております。
年度(年目)
研究事業
主題
省庁
平成24年度
(1年目)
 研究代表
がんに関する調査研究助成事業転移性脊椎腫瘍患者の離床基準に関する研究かながわ健康財団
平成24年度
(1年目)
 分担研究
チーム医療推進会議チーム医療推進方策検討ワーキンググループ:チーム医療普及推進事業周術期食道癌チーム厚生労働省
平成23年度
(1年目)
 分担研究
チーム医療推進会議チーム医療推進方策検討ワーキンググループ:チーム医療実証事業周術期食道癌チーム厚生労働省

医療連携・紹介制度について

当科では入院診療を受け付けておりませんが、必要に応じて昭和大学藤が丘リハビリテーション病院などの関連するリハビリテーション専門病院に入院の御相談をしています。
摂食嚥下障害における嚥下造影検査は外来でも実施可能です。しかし、嚥下訓練を含めた対応に関して、外来では実施していませんので、近隣のリハビリテーション専門病院に御紹介することとなります。