泌尿器科
お知らせ
診療科紹介

森田 將
当科は、良性疾患を含めた泌尿器疾患全般の診断・治療を行い地域医療の一端を担うとともに、大学附属病院としての専門的医療を行っています。
近年増加している前立腺がんは、血清PSA値測定によるスクリーニングからMRI画像を併用した高精度前立腺生検での診断が可能で、治療に関しても多様なオプションを提示し得る設備とスタッフを備えています。低侵襲な治療では、特にヨウ素125密封小線源治療(シード治療)の症例経験が豊富で数多く行っています。高精度放射線治療としての外部照射(強度変調放射線治療(IMRT)、体幹部定位放射線治療(SBRT)、画像誘導放射線治療(IGRT))は当院の放射線治療科と、ロボット支援手術は昭和大学病院と連携して行っています。
腎・副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術や前立腺肥大症に対する経尿道的レーザー核出術(HoLEP)も積極的に行っています。
尿路結石治療は、効率良い結石の完全消失を目指すレーザー内視鏡砕石術(TUL・PNL)を行っており、難治性尿路結石にも良好な治療成績を得ています。
外来診察室には、軟性膀胱鏡、超音波診断装置、尿流測定機器、神経学的検査装置などの各種検査機器を備え、幅広い泌尿器科疾患に対応した検査を迅速に行うことができます。
近年増加している前立腺がんは、血清PSA値測定によるスクリーニングからMRI画像を併用した高精度前立腺生検での診断が可能で、治療に関しても多様なオプションを提示し得る設備とスタッフを備えています。低侵襲な治療では、特にヨウ素125密封小線源治療(シード治療)の症例経験が豊富で数多く行っています。高精度放射線治療としての外部照射(強度変調放射線治療(IMRT)、体幹部定位放射線治療(SBRT)、画像誘導放射線治療(IGRT))は当院の放射線治療科と、ロボット支援手術は昭和大学病院と連携して行っています。
腎・副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術や前立腺肥大症に対する経尿道的レーザー核出術(HoLEP)も積極的に行っています。
尿路結石治療は、効率良い結石の完全消失を目指すレーザー内視鏡砕石術(TUL・PNL)を行っており、難治性尿路結石にも良好な治療成績を得ています。
外来診察室には、軟性膀胱鏡、超音波診断装置、尿流測定機器、神経学的検査装置などの各種検査機器を備え、幅広い泌尿器科疾患に対応した検査を迅速に行うことができます。
診療体制
当科は8名(日本泌尿器科学会専門医4名・指導医2名)の経験豊富なスタッフで診療しています。女性医師が2名在籍しています。
診療方針
泌尿器がんの他に、前立腺肥大症・尿路結石・尿路感染症などの良性疾患を含めた泌尿器科疾患全般に幅広く対応できるようにしています。治療に関しては、最新手技の積極的な導入を行っています。
治療に際してはカンファレンスでの症例検討を行い、最適と考えられる治療を患者さんと相談の上で決定しています。
また、地域医療圏の泌尿器疾患の患者さんの多様なニーズにお応えすべく、土・日・祝日に関しても外来診察を行っています。
主な対象疾患
尿路性器腫瘍(前立腺がん・膀胱腫瘍・腎腫瘍・副腎腫瘍・精巣腫瘍・陰茎がん)、排尿障害(前立腺肥大症・過活動膀胱・神経因性膀胱)、尿路結石症(腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石)、尿路感染症(腎盂腎炎・膀胱炎・精巣上体炎・前立腺炎・尿道炎)、女性泌尿器疾患(尿失禁・骨盤臓器脱)、小児泌尿器疾患(停留精巣・包茎)、腎不全、ED、LOH 症候群など泌尿器疾患一般診療内容や特色の詳細
前立腺がんのヨウ素125密封小線源治療は、多くの症例経験があり継続的に多くの患者さんが全国から来院されています。この治療は、2005年に昭和大学病院で開始し、2015年以降は当院で行うようになりましたが、約1500例(2021年3月現在)に行いました。当院での特徴は、低〜高リスクまで全てのリスクの限局性前立腺がんに適用していることです。低〜中リスクには密封小線源単独治療、中〜高リスクでは、密封小線源治療と外部照射(IMRT)やホルモン療法との併用療法を行っています。特に、高リスク症例に対するトリモダリティ治療(密封小線源治療+外部照射+ホルモン療法)の治療実績は豊富で、良好な長期治療成績を得ています。一方で、治療による放射線の有害事象低減にも積極的に取り組んでおり、直腸の有害事象を低減するための直腸周囲ハイドロゲルスペーサーの留置もいち早く導入し、外部照射併用の症例を中心に数多く行っています(約350例―2021年3月現在)。また、密封小線源治療は通常は前立腺全体を治療対象としていますが、高精度生検によって適応があると判断され、かつ患者さんの希望のある場合には、前立腺を部分的に治療する片葉密封小線源治療(フォーカルブラキセラピー)も行っています。また、転移性前立腺がんの患者さんにも、転移部位・個数によってはホルモン療法に加えて局所放射線治療(外部照射/小線源治療)の併用も行っています。進行がんや再発症例の診断には、全身拡散強調MRI(DWIBS)を行い、全身の病巣の正確な把握を行い治療に役立てています。
他にも、泌尿器疾患全般の治療を良悪性問わず幅広く行っています。泌尿器がんの新規薬物治療や、難治性過活動膀胱・神経因性膀胱に対するボトックス膀胱壁内注入療法などの良性疾患に対する治療も早期に導入し、積極的に行っています。
スタッフ紹介
医師名 | 役職 | 資格 |
森田 將 | 診療科長 准教授 | 医学博士 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本内分泌学会内分泌代謝科専門医 厚生労働省日本DMAT隊員(統括DMAT) 臨床研修指導医 Da Vinci certificate |
小川 祐 | 診療科長補佐 講師 | 医学博士 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医 Da Vinci certificate 臨床研修指導医 |
平松 綾 | 助教(医科) | 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医 |
野口 哲央 | 助教 | 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医 |
中村 紗緒里 | 助教(医科) | 日本泌尿器科学会 専攻医 |
岡田 翔 | 助教(医科) | 日本泌尿器科学会 専攻医 |
貴志 洋隆 | 助教(医科) | 日本泌尿器科学会 専攻医 |
菊地 翔大 | 助教(医科) | 日本泌尿器科学会 専攻医 |
大森 圭 | 兼任講師 | 医学博士 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本透析医学会透析専門医 |
外来担当医表
泌尿器科
医療従事者の方へ
研究内容
- 高リスク前立腺癌に対するトリモダリティ治療の長期治療成績の検討
- 中間リスク前立腺癌に対する密封小線源治療+外部照射/短期ホルモン療法の比較検討
- 密封小線源治療における直腸周囲ハイドロゲルスペーサーの有用性の検討
- Loose seed/stranded seedの線源迷入の経時的変化に関する検討
- 前立腺癌微小転移発見におけるDWIBS-MRIの有用性の検討
- ラマン分光法の前立腺癌早期発見に関わる有用性の検討
診療実績
外来患者数(延べ)
2022年度(4月~9月)
5,744名
2021年度
10,990名
入院患者数(延べ)
2022年度(4月~9月)2,052名
2021年度
3,675名
医療連携・紹介制度について
厚生労働省は医療機関の役割分担を推進しています。各医療機関がそれぞれの機能を生かして連携を行っていくなかで、当院は高度先進的医療を提供する急性期病院としての役割を担っています。当科は地域内外に関わらず多様な要望に答え、受診しやすく、また患者さんに適切な診断・治療を提供できるようにしたいと考えています。
受診希望のかたは、当院予約センター(03-6204-6489)へお電話で診察予約をお願いいたします。
初診時には、医療機関からの紹介状が必要になりますので必ずご持参ください。
初診受付時間は8時30分〜14時です。セカンドオピニオン受診も随時受け付けています。
紹介患者さんは治療を当院で行ったのち、症状が安定したら適宜紹介元の医院・病院に逆紹介させていただきます。