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総合周産期母子医療センター
センター紹介
周産期専門医(母体・胎児および新生児)をはじめ、専攻医、研修医、助産師、看護師、遺伝カウンセラーおよび臨床心理士からなる医療チームで診療にあたります。母体・胎児集中治療室(MFICU)9床と新生児集中治療室(NICU)15床でハイリスク分娩やハイリスク新生児に対応しています。
胎児や母体が緊急状態の場合は麻酔科の協力の下、24時間365日体制で帝王切開決定から30分以内(平均およそ15分)で児の娩出が可能です。また、すべてのハイリスク分娩時には新生児科医が立ち会い、出生後直ちに初療に当たります。ハイリスク分娩のみならず、当院および他院で出生した病的新生児に対しても、NICUにて管理を行います。
妊娠中から胎児疾患が判明している場合や早産で分娩となることが明らかな場合には、出生前に新生児科医や必要に応じて小児外科医、形成外科医などが出生後の状態や病気についての詳しい説明を行っています。小児循環器・成人先天性心疾患センターも併設しており、出生後直ちに治療が必要な心臓病がある胎児を妊娠されている場合も対応可能です。周産期に生じる母親およびその家族のあらゆる悩みの相談に応じているとともに、NICUに入院した患児については退院後も母子ともども長期フォローを行っております。
胎児や母体が緊急状態の場合は麻酔科の協力の下、24時間365日体制で帝王切開決定から30分以内(平均およそ15分)で児の娩出が可能です。また、すべてのハイリスク分娩時には新生児科医が立ち会い、出生後直ちに初療に当たります。ハイリスク分娩のみならず、当院および他院で出生した病的新生児に対しても、NICUにて管理を行います。
妊娠中から胎児疾患が判明している場合や早産で分娩となることが明らかな場合には、出生前に新生児科医や必要に応じて小児外科医、形成外科医などが出生後の状態や病気についての詳しい説明を行っています。小児循環器・成人先天性心疾患センターも併設しており、出生後直ちに治療が必要な心臓病がある胎児を妊娠されている場合も対応可能です。周産期に生じる母親およびその家族のあらゆる悩みの相談に応じているとともに、NICUに入院した患児については退院後も母子ともども長期フォローを行っております。
診療体制
産科部門は母体胎児集中治療室(MFICU)9床を有し、ハイリスク妊娠・分娩に対する高度な周産期管理を提供しています。精度の高い胎児超音波診断、充実した遺伝カウンセリング体制下での無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)を含む遺伝学的評価により、質の高い胎児診断を実現し、胎児治療・新生児医療につなげています。当院では産婦さんご自身の希望による無痛分娩、医学的な理由による無痛分娩を行っており、産科麻酔の専門家(麻酔専門医)が管理することで安全性を担保しています。新生児部門は新生児集中治療室(NICU)15床・新生児発育支援室(GCU)17床を有し、24時間体制で入院中の児の診療、分娩立ち合い、搬送を行っています。日本周産期新生児医学会専門医は5名おり、高度な新生児医療を提供しています。昭和大学病院は小児外科ならびに小児循環器・成人先天性心疾患センターも備えておりますので、出生前に診断のついた外科疾患ならびに心疾患合併の児の診療も包括的に行っております。超低出生体重児・極低出生体重児は年間40名、先天性心疾患合併児は年間20名以上の診療を行っています。
診療方針
産科、小児科(新生児部門)、小児外科、小児循環器・成人先天性心疾患センターの各部門の密接な連携のもと、妊娠中の母体合併症や妊娠高血圧症候群や多胎妊娠、胎児疾患、前期破水、早産などの管理、出生後のハイリスク新生児の治療やケアを一貫して総合的に行います。平成21年度からは、母体救命対応型周産期センターにも指定されております。胎児期から関係する診療科全体で診療にあたり、また、わかりやすく説明することで安心して妊娠・出産を迎えていただけるよう取り組んでおります。特徴的な診療領域
昭和大学は母乳バンク登録施設であり、必要時にはドナーミルクを利用することができます。早産・極低出生体重児の経腸栄養に関する提言が2019年に日本小児科学会からだされておりますが、昭和大学NICUではいち早くこの提言に従って、母乳・ドナーミルクを中心とした経腸栄養を提供しております。また、新生児の体構成を調べる医療機器もわが国では当院にのみ設置されており、入院中の栄養評価にも応用しております。主な対象疾患
- ハイリスク妊婦
- 早産・低出生体重児
- 先天異常(染色体異常・先天性心疾患・先天性消化管疾患など)
- その他の合併疾患を有するハイリスク新生児
診療内容や特色の詳細
- 分娩中に突然起こる胎児の緊急事態に対応するGrade A帝王切開システム(帝王切開決定から15分以内の分娩を目指す)
- 多くの診療科をもつ大学病院であることを生かし、各種合併症をもって妊娠した女性の総合的な妊娠管理
- 妊娠20週、30週頃に行う精密胎児超音波検査での胎児リスク評価
- 遺伝相談外来を設置しての出生前診断などに関するカウンセリング体制
- 患者さんの意思を尊重した治療方針の決定
- 早産や低出生体重、または病気を持って生まれた新生児に最先端医療を提供
- 早産や合併症を持って生まれることが明らかな場合は出生前に新生児科医師より説明(プレネイタルビジット)
- 母乳バンクと連携し、必要な場合はいつでもドナーミルクを利用できる
専門外来
<産科部門>- 精密超音波外来
- 遺伝相談外来
- NIPT外来
<新生児部門>
- フォローアップ外来
- シナジス外来
より細かな診療内容や特色の詳細
昭和大学病院NICUでは、出生前は産婦人科と密に連携を取り、最善の状態で児が出生できるように時期・方法を決定します。出生後は小児循環器・成人先天性心疾患センターの医師、小児外科医、そして必要に応じて、眼科、形成外科、整形外科など全科医師とともに診療にあたります。看護師、臨床心理士、薬剤師、必要に応じてMSWとも定期的にカンファレンスを開催し、チーム医療の実践を行っています。医療従事者の方へ
研究内容
新生児栄養(静脈栄養・経腸栄養)から短期・長期予後の改善につながるよう研究しています。昭和大学には母乳バンクがあるため、経腸栄養を標準化するなどEarly Aggressive Nutritionを実践しています。その一環として母乳研究も盛んに行っています。DOHaD研究にも力をいれており、わが国に1台しかないPEAPOD(体構成を侵襲なく調べられる機器)がNICUにあるため、NICUにおける栄養評価も可能です。全体として、出生時より将来のよりよい認知能力獲得・生活習慣病対策につながる研究を行っています。診療実績
<新生児部門>- NICU入院数
- 2021年 390名(極低出生体重児 34名)
- 2022年 307名(極低出生体重児 37名)
- 2023年 342名(極低出生体重児 31名)
<産科部門>
- 分娩数
- 2021年 1314件(帝王切開 447件・無痛分娩 372件)
- 2022年 1124件(帝王切開 427件・無痛分娩 326件)
- 2023年 1109件(帝王切開 405件・無痛分娩 323件)
- 母体搬送受入
- 2021年 104件
- 2022年 123件
- 2023年 109件