泌尿器科

お知らせ

診療科紹介

当科では常に患者さんの気持ちに配慮して、男女の尿路系と男性生殖器の病気を診療しています。泌尿器の腫瘍の診断から治療完結まで一貫して行います。内視鏡、腹腔鏡、ロボット支援など身体に低侵襲な手術法を行い、抗がん薬、分子標的薬、最新の免疫治療薬、さらに緩和医療についても習熟しています。尿路結石症は内視鏡、体外衝撃波破砕術など最適な治療を選択します。排尿障害、尿路感染症も万全の態勢で診断・治療を実践しています。
泌尿器科_深貝隆志診療科長
深貝 隆志

診療体制

当科では、泌尿器科疾患に対して日々、最新の診断法・治療法を実践応用し、温かみのある診療をモットーにし、できる限り低侵襲を心がけながら治療にあたっています。外来は17名の泌尿器科医で診療を行っています。地域医療機関と連携し、初診患者さんの50%以上は紹介患者となっています。午前は初診1枠・再診2枠、午後は曜日によりますが、再診1枠で外来診療を行い、専門外来としては月曜日午前:前立腺外来・午後:ストーマ外来、金曜日午後:治療相談外来、尿路結石症に対する体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は水・金曜日午後:日帰りで施行しています。年間手術件数は400件以上、ESWLは100件以上、尿路感染症、腎後性腎不全に対するステント挿入・交換は約150件おこなっています。

診療方針

泌尿器科診療のニーズは年々高まっています。前立腺がんや他の尿路性器悪性腫瘍の患者数は著しい増加傾向にあり、超高齢化社会に伴い、前立腺肥大症や神経因性膀胱、過活動膀胱といった下部尿路症状、Female Urology、尿路結石症や尿路感染症、男性性機能障害など、泌尿器科が扱う良性疾患も増えています。そのような中、各種泌尿器科癌、下部尿路症状を来す疾患、尿路結石症などに対して、当科ではできるだけ低侵襲となる治療を心掛けています。同じく、尿路感染症では、高齢者の尿管結石に伴う複雑性の重症腎盂腎炎では敗血症となる症例もあるため、治療には細心の注意をはらっています。 泌尿器科は、疾患に対する診断法・治療法が目覚ましく進歩している分野です。当講座では、泌尿器科疾患に対して日々、最新の診断法、治療法を実践応用し、温かみのある診療をモットーにしながらあらゆる泌尿生殖器疾患について診療にあたっています。

特徴的な診療領域

前立腺がんに対しては、各種手術法、各種放射線療法とすべての治療法に対応している施設でもあります。手術療法に関しては、毎週月曜日に1日2件の割合でダ・ヴィンチによるロボット支援手術を施行しており、制癌効果、尿禁制、性機能保持とも良好な成績を収めています。また、放射線療法に関しては、密封小線源療法を関連の江東豊洲病院との協力態勢で施行し、外照射療法、高線量療法(HDR)も充実しています。腎癌に対しては、腎機能温存の観点から可能な限りダ・ヴィンチによる腎部分切除術による腎温存手術を心がけています。転移性腎がんに対しては、分子標的治療薬、新規免疫療法、手術療法など専門医が集学的治療に取り組んでいます。内視鏡治療の実績も日本有数です。自然排石困難な尿路結石症に対しては体外衝撃波結石破砕術(ESWL)のみならず、尿路道的尿管結石破砕術(TUL)や軟性尿管鏡を使用するf-TUL、経皮的結石破砕術(PNL)を施行し、最近ではそれらを組み合わせたハイブリッド手術(ECIRS)にも積極的に取り組んでいます。

主な対象疾患

  • 膀胱がん
  • 尿管がん
  • 腎盂がん
  • 腎がん
  • 前立腺がん
  • 精巣腫瘍
  • 腎尿路結石症
  • 腎盂腎炎
  • 前立腺肥大症
  • 過活動膀胱
  • 女性骨盤臓器脱
  • 尿失禁症
  • 神経因性膀胱
  • 先天性尿疾患
  • 膀胱尿管逆流
  • 腎盂尿管移行部狭窄症
  • 小児停留精巣
  • 包茎
  • 陰嚢水腫
  • 精索水腫
  • 先天性水腎症
  • 膀胱尿管逆流
  • 尿道下裂
  • 慢性腎不全

専門外来

泌尿器科

  • ストーマ外来
  • 前立腺がん外来
  • 治療相談外来

スタッフ紹介

医師名役職専門分野資格
深貝 隆志
教授
診療科長
尿路性器癌(前立腺癌)
癌化学療法
癌放射線療法
ダ・ヴィンチ手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本透析医学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本がん検診・診断学会がん検診認定医
小川 良雄名誉教授腎不全
血液浄化
尿路性器癌
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本腎臓学会認定医・指導医
日本透析医学会認定医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医・暫定教育医
和田 鉄郎客員教授泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専門医・指導医
七条 武志准教授泌尿器科一般
腹腔鏡手術
日本泌尿器科学会指導医・専門医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本性機能学会専門医・評議員
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
森田 順 准教授
診療科長補佐
医局長
尿路性器癌(腎癌)
腹腔鏡手術
ダ・ヴィンチ手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター(前立腺、腎)
腹腔鏡下小切開手術施設基準医
前田 佳子講師 尿路性器癌
 女性泌尿器
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本透析医学会認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器腹腔鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
押野見 和彦講師尿路性器癌(前立腺癌)
男性機能障害
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本性機能学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター(前立腺)
内分泌代謝科専門医(泌尿器科)
中神 義弘講師尿路性器癌
ダ・ヴィンチ手術
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器ロボット支援手術プロクター(前立腺)
石鳥 直孝兼任講師
泌尿器科疾患一般
日本泌尿器科学会専門医・指導医
鵜木 勉助教泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専門医
井上 達貴助教泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専攻医
加藤 良佑助教泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専攻医
天野 悟志助教泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専攻医
水沼 萌助教泌尿器科疾患一般日本泌尿器科学会専攻医
黒川 聖容助教
泌尿器科疾患一般
日本泌尿器科学会専攻医
角川 義樹助教
泌尿器科疾患一般
日本泌尿器科学会専攻医
安田 想助教
泌尿器科疾患一般
日本泌尿器科学会専攻医

外来担当医表

泌尿器科

医療従事者の方へ

研究内容

1.おもな臨床的研究

(1)尿路性器腫瘍に関する臨床的研究

急増している前立腺がんに対しては、早期がんから進行がんまで幅広く取り組んでいます。早期がんには低侵襲治療を普及するための臨床的検討を系統的に行い、ヨード125密封小線源療法の臨床的検討、内分泌療法の早期がんへの応用、ミニマム創前立腺全摘術、ロボット支援下前立腺全摘除術の臨床応用などを行っています。局所進行性前立腺がんについても、放射線療法、内分泌療法・集学的治療による臨床効果の検討や、内分泌療法抵抗性前立腺がんには新規抗癌剤導入や新規内分泌療法に対する臨床的検討を行っています。

近年進歩が著しい転移性腎がんに対する分子標的治療薬についても、積極的に臨床研究に参加しています。

膀胱がんについては、表在性膀胱がんに対するBCG膀胱内注入療法+UFT併用療法の再発予防効果に関する前向き研究などを行っています。

(2)下部尿路症状(LUTS)に対する臨床的研究

過活動膀胱に対するフェソテロジンフマル酸塩の臨床的検討をはじめ、排尿障害に対する臨床的研究に積極的に取り組んでいます。

(3)慢性腎不全における2次性副甲状腺機能亢進症の臨床的検討

2.おもな基礎的研究


基礎的研究が臨床への懸け橋となるよう積極的に取り組んでいます。

(1)アデノウィルスベクターとγδT細胞を用いた前立腺がんの遺伝子治療に関する検討

従来のがん遺伝子療法の弱点である、がん細胞への遺伝子導入効率の低い点を、γδT細胞を介入させることで改善させていくという研究です。

(2)末梢血循環腎癌細胞(CTC)の特異的同定

分子標的薬治療時代となり、転移性腎がんに対する治療は飛躍的な進歩を遂げていますが、腎がんには有用な血液マーカーが存在していません。そこで、末梢血中の腎癌細胞を特異的に検出するシステムの開発を行っています。

(3)末梢血循環前立腺癌細胞(CTC)の同定とその解析

現在、前立腺がんに対する内分泌治療薬は多種存在し、治療の選択肢が広がる一方で、治療選択の基準となる末梢血中のマーカーの必要性が改めて問われています。そこで、前立腺がんCTCに発現するAR-V7(アンドロゲンレセプター)の有無を確認する手法に関する検討を行っています。これは、前立腺がんに対する治療戦略の有用な指標の一つになり得ると考えています。

3.その他

国際交流

(1)米国デューク大学やハワイ大学とともに定期的に研究留学を行っており、着実に成果を上げています。中華民国(台湾)泌尿器科学会との交流学会を毎年定期的に行い、アジア圏の泌尿器科医との交流も深めています。

(2)ハワイ大学医学部とは医学部学生の臨床実習の交流を進めており、医学教育にも貢献しています。

診療実績

外来患者数

初診(紹介状あり):10名
再診:80名

手術実績

術式2018年度(件数)2019年度(件数)
TURBT143144
TURP1515
前立腺全摘除術(Da Vinci)5158
腎部分切除術(Da Vinci)1116
腹腔鏡下腎摘除術1018
腹腔鏡下副腎摘除術96
腹腔鏡下腎尿管全摘除術411
腹腔鏡下膀胱全摘除術05
腹腔鏡下精索静脈瘤結紮術20
腎部分切除術(ミニマム創)70
腎摘除術(開腹)30
膀胱全摘除術(回腸導管)64
TUL, f-TUL5470
PNL67
ECIRS07
経尿道的膀胱結石砕石術813
腎盂形成術(腹腔鏡含む)26
尿管鏡検査1210
前立腺生検(麻酔下)73
尿管ステント留置術、交換(麻酔下)12
陰嚢水腫、精液瘤根治術63
高位精巣摘除術33
精巣摘除術31
包茎手術85
女性泌尿器科手術910
その他3235
合計412452

前立腺生検251262
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)4127
尿管ステント留置術、交換175180
腎瘻造設術2317
合計490486

医療連携・紹介制度について

泌尿器科は、疾患に対する診断法・治療法が目覚ましく進歩している分野です。当講座では、泌尿器科疾患に対して日々、最新の診断法、治療法を実践応用し、温かみのある診療をモットーにしております。あらゆる泌尿生殖器疾患について診療にあたっておりますので、いつでもご依頼ください。 当科受診にて検査・手術後に定期経過観察となった患者様については、当科での受診は3ヶ月〜6ヶ月ごとし、その間は紹介元の医療機関を受診していただくようお勧めしています。また、投薬などにより症状が安定されました患者様には、通院に負担のかからない近隣医療機関への受診をお勧めしています。その際、紹介元医療機関や紹介先近隣医療機関には、当科での診療内容や今後の方針などについてご報告させていただきます。